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アマゾン「夜注文→翌日着」を全国へ 国内22拠点の新設で物流網を再構築

2025年07月01日 14時40分更新

文● サクラダ 編集●飯島恵里子/ASCII

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 アマゾンジャパンは7月1日、利用者の利便性向上を目的とした迅速な配送を実現する新たな施策を発表した。配送拠点である「デリバリーステーション(以降、DS)」を国内6ヵ所に新設するほか、当日配送専用の拠点を16ヵ所で展開。さらに、夜間に注文した商品を翌日に届ける配送オプションの対象地域を2025年中に全国へ順次拡大する。

夜間注文が翌日に届く、全国展開へ

 今回の施策の大きな柱は、配送ネットワークの抜本的な強化だ。ラストワンマイルの起点となるDSは、新たに6拠点が新設される。これにより石川県に初のDSが開設されるほか、岡山県に開設されるDSでは、太陽光パネルの設置や雨水再利用タンクの活用など、温室効果ガスの削減につながる技術を導入し、オペレーションの脱炭素化を強化するとしている。新設されるDSは、4月に岡山南と千葉柏、5月に福岡北九州、8月に北海道北広島、9月に東京江東2と石川野々市の計6拠点だ。

 また、商品の保管から梱包、配送までを担う従来の「フルフィルメントセンター(FC)」とDSの機能を統合した当日配送専用の拠点も、2025年中に16拠点開設する。入荷から出荷までのオペレーションを一つの拠点で完結させることで、最大で数万点の商品をより多くの利用者に当日配送で提供可能になるという。

 これらの拠点強化に伴い、配送サービスも拡充される。現在、関東近郊の一部エリアで提供されている、食品や日用品など数万点の商品を最短6時間で配送する「エクスプレスマート」の対象エリアが拡大。さらに、午後11時59分までの注文を翌日に届ける配送オプションが、2025年中に全国で利用可能になる予定だ。一部地域では、午後1時頃までの注文で当日の夜間帯に届けるオプションも拡大していく。

 アマゾンジャパン ジャパン オペレーション代表の島谷 恒平氏は、「今回の配送拠点の強化、柔軟な配送時間を実現するサービスの拡大により、お客様の生活をさらに豊かで便利なものへと変革できると考えています。アマゾンは、今後も地球上で最もお客様を大切にする企業を目指し、お客様に喜ばれる価値あるソリューションやサービスを創造していきます」と述べている。

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