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TikTok、ついに日本でEC機能「TikTok Shop」開始 7月から新広告ソリューションも

2025年06月30日 11時40分更新

文● サクラダ 編集●飯島恵里子/ASCII

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 ByteDanceは6月30日、TikTokアプリ内で商品の販売から購入までが可能となるEC機能「TikTok Shop」を日本で提供開始したと発表した。あわせて、TikTok ShopにおけるGMV(流通総額)の拡大を実現する広告ソリューション「GMV Max」を2025年7月中に展開する。

オーガニックと広告を統合、ROIと売上を最大化する新ソリューション

 新たに展開する「GMV Max」は、TikTok Shopのカート付きショート動画やLIVE配信などに対応する広告ソリューションだ。オーガニック(自然流入)と広告の両方のトラフィックを横断的に最適化するのが最大の特長。広告の作成から配信、予算管理までをシステムが自動で行ない、ROI(投資対効果)を達成しながらGMVの拡大に貢献するという。

 TikTok Shopは、ユーザーがTikTok上で魅力的なコンテンツを発見し、そのままアプリ内で購入まで完結できるサービスだ。同社はこの新たな購買体験を「ディスカバリーEコマース」と位置づけている。ショッピング機能付きの動画やLIVE配信が「おすすめ」フィードに表示されることで、ブランドやクリエイターはユーザーの関心に基づいてエンゲージメントの高い顧客とつながり、シームレスなショッピング体験を提供できる。

 企業やブランドは、アプリ内で決済まで完了することによる離脱率の低減や、表現力の高い動画による購買意欲の醸成、公式アカウントを店舗ページとして活用できるといった多様な機能により、商品が「発見」される機会をさらに拡大できる。

 従来の広告ソリューションでは、オーガニックと広告のトラフィックを結びつけられないことが課題だった。「GMV Max」は、これらすべてのトラフィックを統合・最適化し、広告制作・配信・予算調整を自動化する。これにより、商品が発見される機会を最大化するとともに、高いROIの維持とGMVの向上を実現するとしている。

 「GMV Max」は、カート付きショート動画やショップタブなどに対応する「Product GMV Max」と、LIVEコマースに特化した「LIVE GMV Max」の2つで構成される。既存の動画やLIVE配信コンテンツを自動で取り込んで広告設定が完了し、システムが効果的なクリエイティブを自動で選定・配信する。また、商品単位やLIVE配信ルーム単位でROI目標を設定でき、目標未達の場合は配信量を自動調整して利益確保を図るなど、柔軟な運用が可能だ。

 「Product GMV Max」は、投稿された商品アンカー付き動画や商品カードのパフォーマンスデータに基づき、視聴導線を学習・分析してショップ全体のGMV増加を促進する。一方、「LIVE GMV Max」は、没入感の高いTikTok LIVEに特化し、視聴導線の設計からコメント、コンバージョンといった行動データまでを一気通貫で分析し、LIVE配信の価値を最適化する広告配信を実現する。同社は「GMV Max」により、TikTok Shopにおける運用負荷を抑え、収益性の向上をサポートするとしている。

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