「HUAWEI WATCH GT 5 Pro」を連続レビュー
ファーウェイ製スマートウォッチに搭載の心電図機能はあっけないほど簡単に測定できる
2025年06月29日 12時00分更新
ファーウェイが昨年10月に発売した「HUAWEI WATCH GT 5 Pro」を使っています。本製品の優位性に挙げられるのが心電図(ECG)機能。実は前世代の「HUAWEI WATCH GT 4 Pro」にもこの機能は搭載されていたのですが、このモデルは日本では発売されず。
今回、HUAWEI WATCH GT 5 Proの日本発売が決まったのを機に、プログラム医療機器として承認された次第。なお、6月3日に発売された「HUAWEI WATCH 5」「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」や、血圧計搭載の「HUAWEI WATCH D2」にも同じく搭載されています。
現在、複数メーカーが心電図機能をうたうスマートウォッチを発売していますが、日本のプログラム医療機器として承認されているのはHUAWEI WATCHの上述の機種と「Apple Watch」(Series 4以降とUltra)だけ。大きな優位性と言えるでしょう。
まずは「心電図」アプリをアクティベート
HUAWEI WATCH GT 5 Proは、発売当初は心電図(ECG)機能が使えない状態になっていたため、使える状態にするには、「HUAWEI Health」アプリを最新バージョンに更新する必要があります。
筆者はiPhone 16 Proとペアリングして使っていますが、「HUAWEI Health」アプリの「デバイス」→「HUAWEI WATCH GT 5 Pro」→「ファームウェア更新」に進んでアップデートすると、「心電図」という項目が追加されました。それを開いて「アクティベート」をタップすると、ウォッチにも「心電図」アプリが表示されました。なお、Androidのスマホと接続している場合も、同じ手順でアップデートできるようです。
測定は30秒ほど あっけないほど簡単
測定方法は非常に簡単です。ウォッチを着けている手首を安定した場所に置き、「心電図」アプリを起動して、右下のボタンに指をそっと当てるだけ。
強く押し込むのではなく、軽く程度でOK。ボタンには電極が搭載されていて、電気信号を読み取る仕組みです。測定時間は30秒。画面にカウントダウンが表示されるので、それを見ていれば、あっという間に終了します。
筆者は人差し指を当てて測定しましたが、どの指でもいいようなので中指と薬指でも試してみました。結果は±1の範囲でした。
測定結果をプリントして病院に持って行くことも可能
HUAWEI WATCHの心電図機能では、心房細動の兆候を調べることができます。測定結果は「洞調律」「心房細動」「心拍数が110より上」「心拍数が50より下」「判定不能」のいずれかが表示されます。筆者は、これまでに2回「判定不能」となったことを除き、いつも「洞調律」と表示されています。
洞調律は、心臓が正常なリズムで動いている状態。持病がなく、健康だと思っている人であれば、常に「洞調律」と表示されるはず。なので、もし「心房細動」と表示されたとしたら焦ってしまうでしょう。心房細動とは、心房という心臓内の部屋が収縮せずに、痙攣するように細かく震える状態。不整脈の一種とも言えます。「心房細動」と表示された場合は、たとえ自覚症状がなくても、病院で診断を受けるべきでしょう。
測定した結果は「HUAWEI Health」アプリに同期されます。同アプリでは、グラフ状に表示される心電図を見ることができ、それをPDFの「心電図レポート」として共有したり、プリントしたりすることもできます。病院に行く際にプリントして持参するといいでしょう。
ちなみに、6月3日に発売されたHUAWEI WATCH 5には「HUAWEI X-TAPセンサー」なるものが搭載されていて、心電図を含む8種類の健康データをまとめて測定できる「Health Grance」という機能が搭載されています。残念ながら、GT 5 Proにはこの機能は見当たらず……。毎日心電図をチェックしたいという人は、WATCH 5も比較検討することをオススメします。

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