このページの本文へ

エアコンのイヤな臭いに注意! 夏前にお手入れを

2025年06月18日 11時10分更新

文● G. Raymond 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 パナソニックは6月17日、全国のエアコン所有者526名を対象にした最新調査結果を発表した。冷房シーズンが到来し、急激な気温上昇を受けて、試運転をせずにエアコンを使いはじめた人や、久しぶりに稼働させたエアコンから「モワッと臭」と呼ばれるこもったようなイヤな臭いを感じた人が多いという。今年の冷房利用開始時にエアコンからモワッと臭を感じたと答えた人は74%にのぼる。さらに、今夏エアコンの試運転をしていない人は55%と過半数を占め、使い始めの準備や点検が十分にされていない現状が浮き彫りになっている。

 パナソニックによれば、モワッと臭の主な原因は、エアコン内部に溜まったホコリやカビだ。調査では、自宅のエアコンにカビが生えていると把握している人が26%、カビの有無がわからないと答えた人が33%にのぼった。カビを放置している理由としては、「掃除方法がわからない」「業者への依頼が高い」「掃除が面倒」といった声が多かった。パナソニックの空調専門家・福田風子氏によると、カビは温度20℃〜30℃、湿度70%以上という条件で発生しやすく、冷房や除湿運転後のエアコン内部は特にカビの温床となりやすい。カビの発生を防ぐには、冷房や除湿運転後にエアコン内部を乾燥させ、湿度をコントロールすることが重要だという。

 対策としては、2週間に1度のフィルター掃除が推奨されている。フィルターを1年間掃除しない場合、暖房時の消費電力が約25%増加し、年間で1万円以上の電気代が余計にかかる試算もある。冷房時も風量や冷却効果が低下するため、節電の観点からも掃除は必須だ。また、エアコンの内部クリーン運転や送風運転で内部を乾燥させることも効果的とされている。久しぶりにエアコンを使う場合は、事前に試運転をして、たまったホコリやカビを一気に吹き出さないよう注意が必要だ。

 もしエアコン内部にカビが発生してしまった場合、自己流の掃除や市販のスプレー使用は故障の原因となるため、専門業者に依頼することが推奨されている。カビの発生を未然に防ぐためには、定期的な清掃と、シーズンオフ時のケア、さらには、エアコンの機能を活用した予防が大切になる。

 早くも夏の陽気となりつつある今、エアコンのイヤな臭いやカビを放置せず、早めの点検とお手入れをすることが、快適で健康的な室内環境を保つ鍵となりそうだ。

 

■関連サイト

カテゴリートップへ

ASCII倶楽部

注目ニュース

  • 角川アスキー総合研究所

プレミアム実機レビュー

ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン