初めて投稿された動画「Me at the zoo」(YouTubeより)
YouTubeは4月23日、初めて動画が投稿されてから20周年を迎えた。これを記念して、同社のブログで新機能の実装や、サービスに関するさまざまなデータなどを紹介している。
20周年を記念して新機能や既存機能の拡張も発表
創設20周年を記念として、以下の新機能の追加や既存機能の拡張が予定されている。
●音声返信機能の拡大(日本は未導入)
2024年から海外の一部のクリエイターに展開している「動画のコメントに音声で返信する機能」の対象ユーザーを、2025年はさらに拡大する。
●「Ask Music」機能の拡大(日本は未導入)
「Ask Music」は、自分の気分などを入力することで、自分専用にカスタマイズされたラジオステーションを作成できる機能。
4月23日時点では、YouTube PremiumまたはYouTube Musicに加入し、言語設定を英語にしている一部地域のユーザーに限った展開だが、今後対象となる言語と地域を拡大する予定だ。
●モバイルアプリの再生速度オプションに4倍速を追加
iOS/AndroidのYouTubeアプリでは、YouTube Premium加入者向けに、再生速度を4倍速にするオプションを追加する。
●テレビでの視聴体験を改善
YouTubeをテレビで視聴する際のUIを改め、番組選びや再生、画質調整を簡略化。コメント、チャンネル情報、チャンネル登録といった機能へのアクセスも改善する。
こちらは2025年夏の実装を予定している。
YouTubeにまつわるデータやトリビア、隠し機能も
2005年に19秒間の動画の投稿から始まったYouTubeは、20年でどれほど成長したのか。その一端がわかるデータも公開されている。
●コンテンツに関するデータ
・公開コンテンツ数:累計200億以上
・動画投稿数:平均2000万本/日
・コメント数:平均1億件超/日(2024年現在)
・クリエイターがコメントにハートを付けた視聴者の数:平均1000万人/日
・高評価が付けられた動画の数:平均35億件/日(2024年現在)
●Billion Views Club(再生回数10億回以上を達成したミュージックビデオ)入りの最速記録
・アデル「Hello」(88日間)
●トリビア
・YouTube Musicの正式公開前のコードネームは「Woodstock」
※ Woodstockは1960年代の米国を代表する音楽イベント
同社ではほかにも、4月23日(米国太平洋時間)限定で、高評価ボタンを押すと一部の動画で特別なアニメが流れたり、デスクトップ版で「bday」と入力すると2005年当時の動画再生コントロールバーに切り替わったりする隠し機能を用意。
この機会に、昔のYouTubeの雰囲気を味わってみるのも良さそうだ。
YouTubeは2005年2月、当時PayPalの社員だったチャド・ハーリー氏らが設立した個人向け動画配信サービス。同年4月23日に投稿された最初の動画「Me at the zoo」は2025年4月24日現在、3.5億回以上再生されている。














