激冷え静かなVGAクーラー
ゲーミングパフォーマンスに続いては、GeForce RTX 5070 GamingPro OCが搭載しているトリプルファンVGAクーラーの冷却性能と静音性を確かめておこう。
VGAクーラーは、メーカーごとの違いが出る部分で、その動作音は快適なゲーミングや、実
況配信の環境を整えるうえで、大事な要素でもある。
ストレステストには「3DMark Steel Nomad Stress test」を使用し、モニタリングソフトウェア「HWiNFO64 Pro」を使って、テスト中の各種温度などを記録した。
GPUコア(GPU Temperature)と、VRMA(GPU Memory Junction Temperature)を確認すると、ともに最高でも60度台と不安を感じない温度になっている。PCケースサイドに、2基の吸気ファンを備えているのもあるが、VGAクーラーファンが停止しているアイドル時も、GPUコア温度は30度を切っている点にも注目だ。
GPUコアなどの温度だけでなく、ゲーミング中に気になる動作音も優秀で、60度台の温度を維持しながらトリプルファンの回転率はテスト後半で37%、1300RPM台強と低速で回転している。
低速なファン回転数なのもあり、ストレステスト中の動作音は非常に静かで、暗騒音の35.2dBAと大きく違わない36.3dBA(PCケースから40cm離れた位置)だった。ヘッドセットなどを使わなくともセリフなどが耳に入り、ゲームの世界に没入できるだろう。
なお、最安値を更新したGeForce RTX 5070 Infinity 3 12GBとは、搭載しているVGAクーラーの仕様が異なるので、同じような激冷え静かで動作するとは限らないが、トリプルファン&大型ヒートシンクVGAクーラーなので、爆音とはならないだろう。
手動オーバークロックもあり!?
残念ながら、現在ドスパラに在庫のある(4月12日時点)Palit GeForce RTX 5070搭載ビデオカードは、非OC仕様のGeForce RTX 5070 Infinity 3 12GBと、GeForce RTX 5070 GamingPro 12GBになる。
今回使ったOCモデルのGeForce RTX 5070 GamingPro OCからは、パフォーマンスはわずかにダウンすると思われる。ただ、GeForce RTX 5070のオーバークロック耐性はそこそこある感じだったので、自己責任にはなるが非OCモデルは手動でオーバークロックするのが良いかもしれない。
GeForce RTX 5070 GamingPro OCは、パワーリミットが120%、300Wに引き上げられているのもあるが、クロックは+250MHzまで安定動作し、ブーストクロックは3100MHz台まで伸びていた。
フレームレートへの影響は数fps程度になるので体感はできないが、60fpsに届いていなかった1% Lowなどが60fpsのラインになるといったこともある。結果よりも試行錯誤する過程を楽しめる人はチャレンジしてみよう。
選択肢に入れたいPalit GeForce RTX 5070ビデオカード
Palit GeForce RTX 5070 GamingPro OCを使って、GeForce RTX 5070の可能性を確かめてきたが、「モンスターハンターワイルズ」をはじめとした最新のゲームタイトルを解像度2560×1440ドットで快適にプレイできるゲーミングパフォーマンスと、DLSS MFGとSmooth Motionを活用することでのフレームレート爆上げは十分魅力的だ。
非OCモデルのGeForce RTX 5070 GamingProは12万円近くになるが、GeForce RTX 5070 Infinity 3 12GBなら予算をなるべく10万円台に抑えたい人の選択肢にありだろう。なかでも、これからPCゲーミングデビューして旧作タイトルを含め、WQHD/4Kゲーミングを楽しみたいという人は候補に入れておこう。
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