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カナル型の「AH-C840NCW」と、インイヤー型の「AH-C500W」

自分で選べるって、嬉しいよね。デノンの新しい提案は「使い方で選ぶ」双子イヤホン

2025年04月18日 11時00分更新

文● 貝塚/ASCII

提供: ディーアンドエムホールディングス

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左がインイヤー型の「AH-C500W」、右がカナル型の「AH-C840NCW」。ケースの形状もそっくりだが、AH-C840NCWの方が厚みがある
※撮影画像は試作品です。AH-C500Wのケース内側は、実際の製品の仕様と異なります。

デノンは「スタイルの選択」をユーザーに委ねた!

 そんな中、オーディオブランド・デノンが送り出したのが、まるで「双子」のような2モデル。カナル型の「AH-C840NCW」と、インイヤー型の「AH-C500W」だ。

 両者の違いは、装着スタイルとANCの有無のみ。どちらもデノンの音作りに妥協のない姿勢が貫かれており、「あなたに合う方を選んでください」とでも言いたげな、いさぎよいラインアップだ。

 価格は実売ベースで1万円台後半。同等の性能を持つ競合製品と比較すれば手に取りやすい、良心的な価格設定である。

やっぱり「デノンの音」は魅力的だ

カラーバリエーションはシンプルなブラックとホワイトだ

 この双子のようなイヤホンがオーディオファンから注目されている理由はもちろん、デノンならではの「音の良さ」にある──だが、それだけではない。

 密閉型の「AH-C840NCW」と、開放型の「AH-C500W」。まったく異なる装着スタイルを採りながらも、両モデルは音の核となるハードウェアを共通に持ち、同じ方向を見据えた音作りがされている。したがって、ユーザーは“装着感”や“ライフスタイル”を理由に、密閉か開放かを選べるのだ。

 自社開発の12mmドライバーは、バイオセルロース素材とフリーエッジ構造により、自然な中高域と厚みのある低域をバランスよく再現。サウンドマスターの監修のもと、「デノンらしさ」がきちんと宿る。しかも、どちらを選んでも“いい音”が保証されている。

 実際に聞いてみると、音質は両機ともフラットな傾向(特定の帯域の出力が過度に大きかったり、小さかったりしない)。

 比較すれば、密閉型の「AH-C840NCW」は低域のエネルギーが減衰せず、ベースやバスドラムの音がしっかりと音圧を伴って伝わってくる。開放型の「AH-C500W」は、低域のボリューム感はAH-C840NCWには及ばないものの、全体的にバランスがとれたマイルドなサウンドだ。

 さらに両機とも、「聴き疲れのしない、長時間の使用に向いた音」とも表現できると思う。誇張がなく、音源がもともと持っている帯域の傾向を素直に出してくれる印象。現代的でハイファイな音楽ならきらびやかに、やや古めの音源ならレトロ感を伴って、音楽を魅力的に聴かせてくれる。

 さらに、モデルごとにチューニングされた音響設計も特筆すべきポイントだ。

構造に合わせた設計を持つ、双子イヤホン!

AH-C840NCW:筐体には3箇所のエアホールを設け、低域のこもりを抑えながら、高域の抜け感も確保。メッシュの素材も27種類を試作・比較し、最適な組み合わせを選び抜いている。

AH-C500W:ドライバーはC840と同一だが、3箇所のメッシュ構造に36種類の試作サンプルを投入。抜け感と自然な空気感を、インイヤー型で実現している。

 さらに、カナル型のAH-C840NCWには、人の耳の形状に合わせて新設計された4サイズのイヤーピース(S/Long S/M/L)も用意され、装着感の微調整がしやすくなった点も見逃せない。

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