一人の職人が責任を持って最初から最後まで製品を作り上げていく
自動車部品や工作機械部品などを、鈑金や溶接の技術を駆使して製造する「千成工業」。強みは、ずばり技術力の高さだ。製造部の吉村 仁さんは、働き手としての魅力を強く感じ、2024年7月に入社。「町工場で珍しい一貫制。一つのものを最初から最後まで一人の職人が作るので、高品質な仕上がりに。もの作りをしている充実感もスゴイですよ」と話す。経験はまだまだ浅いが、もの作りのセンスのよさは社長も認めるところだ。
「もの作りで遊びなさい」という教えが、職人の創造力と技術力を高める
動きの取りやすい自由な雰囲気も、同社の魅力。2021年には、町工場のユニークな発想と技術力を競う「くだらないものグランプリ」のチャンピオンも輩出した。社長には「自分の仕事を早く終えたら」という条件付きで「工場で作りたいものを好きに作っていいよ、もの作りで遊んでいいよ」と言われているとか。「技術を身に付けて、最短で資格を取得していきたい。早く先輩に追いついて、社長の域にも到達したいです」と意気込む吉村さんの今後に期待大!
図面を基に細かな技術で、さまざまな機械設備を製造
クライアントの要望を、自社内で図面化。職人は図面に沿って鈑金や溶接の技術を使い、大小さまざまな機械設備を作り上げていく。ベンディングマシンやスポット溶接機、ファイバーレーザー溶接機など充実の設備を誇る点も同社の特徴だ。また、近年はオリジナルブランド「PLAYFUL」が話題に。アイアン製のアウトドアギアやシェルフなどがそろい、社長イチオシはカップ麺のフタの重し兼箸置き専用商品「ぬ〜どるん」だそう。
千成工業
住所 愛知県小牧市高根2-489-1
電話 0568・65・6211
1952年創業。近年はSDGsやエコアクションに積極的に取り組み、工場見学やYouTubeの動画配信などで開かれた町工場を目指す。
https://sennari.aichi.jp
小牧市の情報は、小牧LOVEWalker(2025年3月27日発売)でチェックを!
愛知県小牧市についてもっと知りたい人は、10年ぶりに発行された小牧市だけの観光情報誌「小牧LOVEWalker」もチェックしよう。愛知県出身の浮所飛貴(ACEes)さんが2021年にオープンした小牧市中央図書館や森の中にある山小屋の様な雰囲気を持つレストランなどを巡るコースをグラビアページで紹介。小牧市の魅力や愛知県愛についてもたっぷりと語ってます。
この特集の記事
地方活性
「もっと技術を身に付けて、おいしいパンを作りたい」ホテルなどに卸して約70年!プロも認める高品質なパンがずらり地方活性
「スタートアップの発想力と当社のノウハウでシナジーを」SUISO no MORI hubを拠点に、水素・炭素循環型社会の実現へ地方活性
「成功した時の喜びをお客様と共有したい!」一人一人に寄り添った接客で特別なエンタメ体験を提供する地方活性
ゼロから携わったものの製品化が目下の目標!自動車用防振ゴム技術を活用し、こだわりの開発&設計で地震から住宅や街を守る。地方活性
「もの作りの最前線にいる誇りを胸に技術を追求」極めて高度な溶接技術で、国産ロケットの未来をひらく地方活性
名古屋コーチン発祥の地で1日2万5000パックもの鶏肉を加工顧客の要望をかなえるために若手ホープが日々邁進中!地方活性
「安全な卵を安定的に出荷することが使命」完璧を追い求めた衛生管理で、清潔・安全な卵を食卓に届ける地方活性
食べる人が笑顔になるお菓子を目指して60年。「本当においしい!」そのひと言を聞くために日々商品と向き合う地方活性
「当たり前のことを当たり前にやる」創業40余年の歴史を継承しながら新たな歴史を刻む3代目が抱く熱い思い








