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佐川急便など「ドローン配送プロジェクト」最終実証

2025年04月07日 17時30分更新

文● サクラダ 編集●飯島恵里子/ASCI

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実証実験に使用した機体

 佐川急便は4月7日、東京都青梅市においてドローン物流実装に向けたプロジェクトの最終公開実証について公表した。このプロジェクトは、イームズロボティクス、一般財団法人日本気象協会、サンドラッグとの共同で進められてきたもので、東京都が推進する「ドローン物流サービス社会実装促進事業」の支援対象として2022年に選定された。

空域の異なる2ルートを1人で運航指示、2機同時に飛行

 今回の公開実証では、空域の異なる2ルートを1人の運航指示者が2機同時に飛行させるという新たなルート設定が試みられた。この革新的な試みは、プロジェクト内では初めての実施となり、ドローン物流の効率化と安全性向上に向けた重要な一歩となった。

 第4回目となる実証実験では、配送デポ(兼ドローン発着場)を設定し宅配便及び小売り配送貨物を集約し、配送デポを拠点に受け取り方、小売り配送との連携や運用フローの検証、宅配ボックスを利用し省人化による非対面の受け渡し、発災時の自治体との連携を想定したドローン配送の運用、さらに「レベル3.5飛行」と呼ばれる技術が用いられた。この技術は機上カメラによる歩行者等の確認を可能とし、従来必要だった補助者や看板による立入管理措置を撤廃することで、人件費削減にも寄与する。

荷物を搭載し飛び立つドローン

 佐川急便は今後も行政や自治体、関係企業との連携を深めながら、新たな配送網の構築に取り組むとともに、平時・有事を問わず地域社会に根差した物流サービスの提供を目指している。

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