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親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第318回

シニアのスマホデビューには子や孫がサポートを!

60代以上のスマホ所有率は10年で4倍の約9割! ガラケーはわずか●%

2025年04月15日 09時30分更新

文● 高橋暁子 編集●ASCII

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シニアの情報機器の所有率(10年の変化)

スマホの所有率は10年で4倍の約9割

 スマホを利用し始めるシニアも増えてきたが、現在の利用率はどうなっているのか。60~84歳を対象としたNTTドコモ モバイル社会研究所の「2025年シニア調査」(2025年1月)を見てみよう。

 60代と70代の情報機器の所有状況を2015年と2025年で比較したところ、スマートフォンの所有率は約4倍に増加し、2025年には89%と約9割に達した。一方、従来型ケータイ(ガラケー)は所有率が大幅に減少、わずか7%となった。なお、固定電話も97%から75%まで減っている。

シニアの情報機器の所有率(2025年1月)

シニアの情報機器の所有率(前年比)

70代でも4分の3がスマホ

 最新の2025年1月調査結果によると、スマホの所有率は全年代で2024年より伸びており、60代は94%、70代でも85%、80代でも66%が所有している。

 一方、従来型ケータイは全年代で所有率を下げ、70代でも1割以下に留まる状態だ。全体に、若ければ若いほど情報機器の所有率は高くなっている。

60代 スマホ・従来型ケータイの所有率(経年推移)

70代 スマホ・従来型ケータイの所有率(経年推移)

 シニア層でも情報機器の所有率が上がっている。スマホデビューするシニアも増えているが、使い始めではさまざまなトラブルに巻き込まれる可能性が高い。詐欺なども増えているので、子どもや孫たちが相談に乗っていただければ幸いだ。

シニアのスマホ・従来型ケータイの所有率(地域別)

著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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