価格2万円切り！ 予算を抑えて“Ryzen”ゲーミングPCを自作するなら、AM5向けマザーボード「B650M GAMING PLUS WIFI」だ
提供: ソフマップ
ゲーミングエントリーのコスパニーズを満たせるバックパネルのインターフェース
バックパネルからインターフェースの特徴を紹介しよう。まず映像出力向けの端子はDisplayPort 1.4×2、HDMI 2.1と計3系統の映像出力を備えている。GPU内蔵CPUのRyzen 8000シリーズを利用する場合にお世話になるはずだ。
また、USB 3.2 Gen 1 Type-C×1、USB 3.2 Gen 1 Type-A×3、USB 2.0 Type-A×2を搭載している。最新のUSB4規格に対応していないものの、USB接続SSDを除けば多くのUSB機器はUSB 3.2 Gen1対応にとどまるため、そう困るシーンはないだろう。USB端子の数を増やしたい方はPCI Express x1スロットにUSB増設カードを搭載する手もあるものの、そこまでコストをかけるなら上位マザーボードを選んだほうがお得だ。
バックパネルには、映像出力向けの端子はDisplayPort 1.4 ×2、HDMI 2.1と計3系統の映像出力を備えている。USB 3.2 Gen 1 Type-C×1、USB 3.2 Gen 1 Type-A×3、USB 2.0 Type-A×2なども搭載。PS/2ポートも採用している
ネットワーク機能としては、有線が2.5ギガビットLAN、無線は6GHz帯を利用可能なWi-Fi 6Eをサポートしており、快適な通信を満喫できる。安価な2.5ギガビット対応のスイッチングハブやWi-Fi 6E無線ルーターが出回り始めているので、コスパ重視のユーザーもネットワークの高速化を狙いやすい。
無線LANはWi-Fi 6Eをサポート。有線LANについては2.5ギガビット対応だ。ゲーミングマザーボードらしいスペックといえる
「B650M GAMING PLUS WIFI」は、価格を抑えたモデルのため拡張性やインターフェースがミニマムとなっているものの、ゲーミングエントリーのコスパニーズを満たせることは間違いない。大型ビデオカードを搭載可能で、M.2 SSDもエントリーユーザーの想定使用本数を満たせるうえ、USBは接続自体は問題なく、ネットワークは有線も無線も高速……といった具合だ。
ゲーミングの要、「B650M GAMING PLUS WIFI」のVRMを知っておこう
ゲーミングマザーボードではCPU電源回路とその設計にも触れるべきだろう。ゲーミングマザーボードとしては最廉価クラスの製品のため、「B650M GAMING PLUS WIFI」のVRMは5＋2＋2フェーズと数としては少な目だ。CPUに電力を供給するEPS12V電源コネクターも1系統しかない。ただしサポートCPUリストにはRyzen 9000シリーズ最上位でTDP 170WのRyzen 9 9950Xも掲載されているように、定格運用する上では十分なのだ。
CPUに電力を供給するEPS12V電源コネクターは1系統のみ
シンプルだがRyzen 9 9950XもサポートするVRM
とはいえ、VRMを10、20フェーズ搭載する上位ゲーミングマザーボードと同じとはいかない。CPUが求める電力は供給できるとして、フェーズ数が少ないということは1フェーズあたりに流れる電力が大きく、変換効率がやや落ち、発熱も大きくなる。つまり熱に対するマージンが小さい。その解決策として、「B650M GAMING PLUS WIFI」では大きめな造形のVRMヒートシンクを採用している。つまり、冷却にしっかりコストをかけているわけだ。
VRMヒートシンクは大きく、フィン部分は複雑な形状にすることで空気に触れる面積を増やしている
「B650M GAMING PLUS WIFI」をできるだけ長く使い続けるには、ゲーム向けのBTOパソコンが参考になる。BTOパソコンのマザーボードはコスパが求められる一方で、ユーザーのムチャな使い方にも耐える信頼性が求められる。BTOパソコンの店頭デモ機に触れる機会があったら、耳を近づけてみてほしい。動作音が意外と大きい製品もあるはずだ。これは、ケースファンの回転数を高めにして積極的に空気を入れ換え、ケース内温度を低くキープしているのだ。GPUクーラーやCPUクーラーのファンも重要だが、コスパの高いゲーミングPC構築を目指すなら、ケースファンがより重要になってくる。PCケース選びでは標準搭載ファンの数も考慮しよう。あるいは、コストはかかるがケースファンを追加するのも“アリ”だ。
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