ゲーミングにおいて、映像体験の質は勝敗を左右する要素の一つです。とりわけeスポーツや最新AAAタイトルの世界では、1フレームの違いがパフォーマンスに直結することすらあります。
「Pay to Win」と呼ばれるムーブメントですが「勝つために最高の機材を揃えたい」「そのための投資は惜しまない」というユーザーの心情の表れです。
デルの「Alienware 27 4K QD-OLEDゲーミング モニター」(AW2725Q)は、そんなハイレベルな環境を構築したいゲーマーにとって注目すべき製品の1つ。
ポイントは高画質。ゲーミングディスプレーは低遅延やリフレッシュレートなど、スペックの高さが強調されがちですが、もう1つ、本モデルは映画やクリエーションなど画質にこだわりたい人もきっと満足できる映像美が楽しめるのが特徴です。
キレキレの4K解像度に、鮮やかすぎる色彩が加わることで、まるで映画レベルの映像美が魅力です。リフレッシュレートも240Hzと高く、ゲーマーにも満足のヌルッヌルの動きを実現。圧倒的な映像美とパフォーマンスさはさすが老舗のAlienwareブランドという印象です。
この記事では本モデルの特筆すべきメリット、そしてちょっとした購入時の注意点に触れながらレビューしていきたいと思います。
Alienware 27 4K QD-OLEDゲーミング モニターのメリット
1:選ぶなら信頼のAlienware、そしてごつくない27インチ
「Alienware」ブランドは長年にわたりゲーミングデバイスのリーディングブランドとして多くのユーザーから信頼を集めてきました。このブランドの信頼性はまず1つ大きな安心材料。
AW2725Qは、そのAlienwareが手がける最新モデルで、27インチというサイズ感が絶妙。現在主流の24インチWQHDディスプレーより一回り大きく、4K(3840×2160)の超高解像度パネルを搭載しています。
27インチは、単に画面が大きいだけでなく、WQHDや4Kといった高解像度の映像を美しく表示するのに最適なサイズ。24インチのFHDやWQHDでは物足りなかった没入感や迫力を、27インチ4Kなら存分に味わえます。
しかも、Alienware AW2725Qはスリムでスタイリッシュなデザインを採用しているため、デスク上で“ごつさ”を感じさせません。なので圧迫感がなく、マルチディスプレー環境にもおすすめ。Alienwareの高い品質とサポート体制も相まって、長く安心して使える一台です
2:ディスプレー屈指の高画質&ハイパフォーマンス
Alienware AW2725Qの特筆すべき点として、ゲーミングディスプレーの中でも画質が非常に高いこと。ゲーム用途に耐えうる反応速度や動きの滑らかさと映像美を両立しています。
4K(3840×2160)と解像度が高く、量子ドットと有機ELの技術を組み合わせ、鮮やかで深みのある黒を再現するQuantum Dot OLED技術を採用しています。さらにピーク輝度1000cd/m²、コントラスト比150万:1という驚異的なスペックを誇っており、映像の美しさとリアリティーは圧巻です。
もちろん、ゲームプレーにおいても240Hzのリフレッシュレートと0.03msの応答速度により、スムーズなプレーを実現。とくに高速な動きが求められるFPSやレースゲームではその性能が存分に活かされるでしょう。
3:30周年を記念する「AW30」を採用し、所有感上がるデザイン
デザインはスタイリッシュかつシンプルで、メタルフレームと上質な素材感、洗練されたラインがデスク周りの雰囲気を一段階あげてくれるような雰囲気。
ちなみに本モデルは、来るAlienwareの30周年を記念するデザインコンセプト「AW30」を採用する初の製品ともなっているそう。インターステラー インディゴという独特のカラーもレアで、所有感をビシビシと感じられる設計となっているのもおすすめポイントですね。
ディスプレーは、毎日目にするものです。表示している映像だけでなく、ディスプレーそのもののたたずまいも重要なポイントだと思います。
とはいえ注意したいところ
価格は12万円台と少し高い——だが投資に見合う価値もある
AW2725Qは、13万9,800円という価格設定。ゲーミングディスプレーとしては「高価格帯」に分類されます。一般的なディスプレーの倍以上の価格であり、予算に制限のあるユーザーにとっては、購入に慎重にならざるを得ません。
しかし、その価格は4K + QD-OLED + 240Hzという稀有なスペックに裏打ちされたものです。現時点でこれらすべてを兼ね備えたディスプレーは限られており、技術的な完成度から見ても妥当な価格帯とも言えます。
「一度購入したら数年単位で使い続けたい」というユーザーには、むしろコスパに優れているともいえるかも。30周年記念デザインも相まって、特別感はありますね。
高性能なPC環境の構築が必要
AW2725Qの最大の魅力は、4K解像度×240Hzリフレッシュレートという超高性能な描画性能ですが、これを活かしきるためにはもちろん相応のPCスペックが必要です。
ハイスペックなCPUとGPU、加えてメモリーやストレージ、DisplayPortにはバージョンに対応しているかなど、高性能なディスプレーのパフォーマンスを最大限発揮するには、PC側のスペックが重要。
結論としてPC本体にも数十万円単位の出費が必要になるケースもあるため、ディスプレー単体の購入では完結しない点には注意が必要です。とはいえ裏を返せば、AW2725Qは現行最高峰のPC性能に“しっかり応える器”を持つディスプレーということになります。



















