マイクロソフトは3月12日、Microsoft Store版「リモートデスクトップ」アプリ(以下、ストア版リモートデスクトップアプリ)のサポートを終了することを明らかにした。5月27日より、同アプリ経由を経由したWindows 365、Azure Virtual Desktop、Microsoft Dev Boxへのアクセスはできなくなる。
突然のサポート終了
サポート終了後に役割を引き継ぐのは「Windows App」。こちらは複数のWindowsサービスへの統一アクセス、カスタマイズ可能なホーム画面、マルチモニターサポート、動的ディスプレイ解像度への対応に加え、Microsoft Teamsの最適化やアカウント切替の簡素化など、リモートワーク関連の機能も強化されるという。
注意したいのは、ストア版リモートデスクトップアプリのサポート終了時点では、Windows Appがリモートデスクトップ機能に対応していないこと。こちらの機能を利用するユーザーは、Windows Appの対応が完了するまで、OSのリモートデスクトップ機能で代替する必要がある。
ユーザーからは困惑の声も
今回の発表は、ユーザーにも少なからず動揺を与えている。同社ブログのコメント欄に寄せられたユーザーの声は、発表からサポート終了までの期間の短さを嘆くものや、Windows App側の準備が整う前にサポートを終えることを疑問視ものなど、全体としてネガティブなものが多い。
さらに後継のWindows Appの名称が紛らわしいとして、ChatGPTで生成したアプリ名の候補を提案するユーザーも現れるなど、機能やサポート以外の部分でもユーザーの不満がくすぶっている状態だ。
マイクロソフトがユーザーの声にどのように対応するか、引き続き注目したい。
