もちろんレノボもAIに注力している
PCはディスプレーに工夫ありなコンセプトモデルも
レノボが注力するAI技術に関するデモもブース内で披露されていた。Moto AIに搭載されたビジョン機能では、スマートフォンのカメラを通して見ているものや、画面に表示されているコンテンツをAIが認識し、よりコンテキストに合わせた情報提供やアクションの実行が可能となる。
そのデモでは、イベントのポスターをカメラで捉え、「このイベントをカレンダーに追加して」と話しかけると、AIが内容を理解し、カレンダーへの登録を完了させる手順が披露された。さらに、レストランの写真を認識させ、「ここに行くタクシーを予約して」と指示すると、AIが場所を特定し、タクシー予約アプリを起動して予約手続きを進めるといった具合だ。
またスペイン語で書かれたレストランのメニューをカメラで読み取り、「これを翻訳して」と指示すると翻訳結果が表示されるだけでなく、「このメニューを見て、私におすすめの料理を提案して」と尋ねると、過去のユーザーの嗜好に基づいて、適切な料理を提案される。ちなみにデモではベジタリアン向けの提案がAIからの返答となっていた。
PCを展示しているエリアでは、すでにレポートしている(「レノボから3画面ノート! ソーラー充電モデル、裸眼3Dと近未来のノートPC公開」)ソーラー充電機能を搭載したYogaファミリーのPCや、Pogo Pinと接続端子を使った、外部ディスプレーの追加。さらに折りたたみ可能な18インチの縦長ディスプレーを搭載したPCに、昨年もあった巻き取りタイプのPCといったコンセプトモデルを展示していた。
もちろん1kgを切った最新ノートPC「ThinkPad X13 Gen6」など、今後市場に投入される予定のモデルも展示されていた。
スマートインフラストラクチャのエリアでは、汎用コンピューティング、AIコンピューティング、ハイパフォーマンスコンピューティングの3つの主要なコンピューティングシナリオをテーマに展示。
特にAIコンピューティングの分野では、NVIDIAの最新GPUを8基搭載可能なAIサーバーが展示され、水冷技術によって冷却効率を高め、省スペース化を実現している点をアピールしていた。
またレノボは、テクノロジーの力で人々の生活をより良くすることにも積極的に取り組んでいる。その一例として、ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者向けのソリューションを紹介。視線だけで文字を入力し、それを音声として出力するデモが見られた。

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