このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

2024年度の決算・事業説明会で振り返るkintoneの成長

kintone価格改定の影響は? 全社導入の推進で売上倍増を目指すサイボウズ

2025年03月03日 16時30分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

2023年度から5年で売上倍増を目指す

 最後に、2025年度の見通しと中期目標が語られた。

 2025年度の通期業績は、連結売上高は前年比21.3%増の360億400万円、営業利益は前年比72.4%増の84億3700万円と、さらなる増収増益を見込んでいる。「価格改定の影響が大きく、一時的に高い数字になると予想している」と青野氏。

2025年度の通期業績見通し

 中期としては、2028年度には連結売上高が480億から500億円に達すると予測。実際の目標値としては、「それほど自信がある数字ではない」(青野氏)としつつも、509億円の突破を挙げた。これは、2023年度の連結売上高から5年で2倍の成長となる数字だ。

中期ターゲット

 この目標を達成するために、何はともあれ進めるのが、kintoneの大規模・全社導入の推進である。大規模導入における機能をさらに充実させ、マーケティング・営業活動に注力していく。加えて、kintoneの導入・活用用途の拡大に向けて、「より多様な人がより多様な情報をあつかえるプラットフォーム」へと進化させていく。2025年に登場する生成AIアシスタント機能をはじめ、最新技術への投資と周辺機能の強化を図っていく予定だ。

 グローバル展開も粘り強く継続していく。エコシステム構築を含めて、グローバルで戦える製品展開のための研究開発を継続する。青野氏は、「グローバル展開への投資が減り、売上が伸びてきている分、赤字は減少している。一方でこのままほふく前進を続けるのではなく、どこかでもう一度勝負をかけていきたい」と語る。加えて、「日本で売れているだけでは、チームワークあふれる社会にはできない」と強調した。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ