激冷え、静か、白色クーラーを装備するGIGABYTEのGeForce RTX 5080

文●藤田 忠 編集●北村/ASCII

提供: 日本ギガバイト

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さすがの冷却性と静音性を発揮

 続いてはピラーレスPCケースに収めた状態で、ファンの動作音と冷却パフォーマンスを確認していこう。

 「AORUS GeForce RTX 5080 MASTER ICE 16G」のトリプルファンは、回転数1100~3000rpmと、かなり広い回転数に対応している。巨大ヒートシンクを備えるクーラーとしては高回転に感じるが、AI学習などといった長時間の高負荷作業を行なう際に、冷却重視で運用できるとも言える。

 まずは、トリプルファンの動作音をPCケースのサイドパネルから約40cmの位置で測ってみた。回転数はアイドル時の0rpmから、ファンの最低回転数となる1100rpmから最大回転数の3000rpmまで、いくつかの回転数で試している。

ファン回転数ごとの動作音 [横軸:回転数(rpm)、縦軸:騒音値(dBA)]

 回転数が1800rpmまで上昇すると、騒音値はPCケースに収めた状態で、42.8dBAとなったが、ゲームプレイを妨げるほど気になる音ではなかった。静音指向ケースで机の下に置いた場合は、気にならないレベルになるだろう。なお、続いて行なったストレスレストからもわかるが、最新技術を採用している巨大ヒートシンクで、爆音となる2000rpm以上になることは、まずないと思われる。

 続いてストレステストの「3DMark:Steel Nomad Stress test」を使用して、冷却パフォーマンスを確認してみた。テストを60ループ(約1時間)で実行し、各種データを「HWiNFO64 Pro」で記録した。テスト後半30分間のGPUコア温度とメモリーチップの温度、トリプルファンの回転数を抽出している。

「3DMark:Steel Nomad Stress test」実行時の推移

 GPU負荷100%が続く、高ワークロードとなる「3DMark:Steel Nomad Stress test」だが、GPUコア温度は最大で64.1度、メモリー温度60度に抑え込めている。ファン回転数も1600rpm台後半で、今回組んだPCケースでは、ゲームの世界に集中できる動作音だった。

 「モンスターハンターワイルズ」の公式ベンチマークも、WQHD解像度の最高画質で2時間ほどループさせてみると、GPUコアとメモリー温度は最高でも約50度に。さらに、ファン回転数は最低回転数の1100rpm台で推移していた。

「モンスターハンター ワイルズ ベンチマーク」実行時の推移

 PCケースファンとCPUクーラーのファンも影響してくるが、GeForce RTX 5080のゲーミングパフォーマンスと、AORUS GeForce RTX 5080 MASTERシリーズの高冷却性を活かせば、PC動作音を気にせずにゲームの実況配信を行うこともできそうだ。

DLSS MFGで4Kゲーミングを満喫しよう

 「AORUS GeForce RTX 5080 MASTER ICE 16G」(グラフ内:RTX 5080)のゲーミングパフォーマンスは、既出だが再チェックしていこう。ここでは前世代の同クラスに位置するGeForce RTX 4080 SUPERの下位となるGeForce RTX 4080を搭載した「AORUS GeForce RTX 4080 MASTER 16G」(グラフ内:RTX 4080)を用意できたので、比較対象としている。

 まずは基本ベンチマーク「3DMark」のスコアを確認していこう。テストプリセットは、現行のDirectX 12世代ゲームを想定した「Steel Nomad」に、「Steel Nomad」の軽量テストとなる「Steel Nomad Light」。DirectX 11ベース、4K解像度で実行される「Fire Strike Ultra(Graphics test)」。DirectX 12 Ultimateベースの重量級プリセット「Speed Way」、レイトレーシングテストの「Port Royal」を実行している。

「3DMark」の結果

「3DMark」の結果

 各テストのスコアとテスト中のフレームレートは、GeForce RTX 4080からおおむね2割強アップしている。既出のパフォーマンスレビューのように、素のゲーミングパフォーマンスは前世代最上位のGeForce RTX 4090を超えられないが、前世代の同クラスGPUのスコアは余裕で上回っている。

 次に、GeForce RTX 5000シリーズの最大のメリットとなる「NVIDIA DLSS 4」の「DLSS MFG(Multi-Frame Generation:マルチフレーム生成)」のパフォーマンスを確認できる「3DMark:NVIDIA DLSS FEATURE TEST」のスコアだ。テストは4K解像度の「DLAA」と「Balanced」で実行した。

3DMark:NVIDIA DLSS FEATURE TEST

3DMark:NVIDIA DLSS FEATURE TEST

 DLSS:オフのフレームレートは「3DMark」と同じく、「AORUS GeForce RTX 5080 MASTER ICE 16G」が2割強伸ばしている。「DLSS」ではRTX 4080が60fps台だったところ、余裕のあるフレームレートにまで伸びている。さらにMFG 4×に設定することで、4K@144Hzプレイが可能になっている。

 DLSS品質を「Balanced」にすることで、フレームレートはさらに向上し、200fpsオーバーを記録している。「DLSS MFG」に対応するゲームタイトルなら、描画負荷や解像度を気にせずにプレイを満喫できる。

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