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Core Ultra 5 226V、16GBメモリー搭載「THIRDWAVE F-14LN5LA」の性能をチェック

Office使い続けても14時間駆動! 1kg以下でCore Ultraの14型ノートPCで外でも快適な仕事環境を

2025年01月28日 11時00分更新

文● 山口優 編集●八尋/ASCII

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「THIRDWAVE F-14LN5LA」

 サードウェーブの「THIRDWAVE F-14LN5LA」(関連記事)は、14型の大きく見やすいディスプレーを採用しながら、厚み約18mm、質量約950gという薄型軽量ボディーを実現したモバイルノートパソコンだ。コードネーム「Lunar Lake」で知られるインテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)を搭載しており、従来よりCPU性能だけでなくグラフィックスやAI処理性能も大幅に向上している。

 今回は各種ベンチマークを実行して、そのパフォーマンスやバッテリー駆動時間をチェックしてみた。

Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)をいち早く搭載

 「THIRDWAVE F-14LN5LA」は、高性能と低消費電力を高いレベルで両立したCore Ultra プロセッサー(シリーズ2)をいち早く搭載しているのが特徴の1つ。主なスペックは次のとおり。

試用機の主なスペック
CPU インテル Core Ultra 5 226V(最大4.5GHz/8コア/8スレッド)
グラフィックス インテル Arc グラフィックス(CPU内蔵)
NPU インテル AI Boost
メモリ 16GB(LPDDR5/CPU内蔵)
SSD 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4)
ディスプレー 14.0型WUXGA(1,920×1,200ドット)ノングレア液晶
バッテリー駆動時間 7時間(動画再生時)/16.8時間(アイドル時)※JEITA 測定法 3.0による

 このうちCore Ultra 5 226Vは、高性能なPコアを4基、高効率なEコアを4基搭載した、8コア/8スレッドのプロセッサー。AI処理に特化したNPU(インテル AI Boost)の性能が前世代より4倍近く向上しており、Microsoftが提唱する「Copilot+PC」のハードウェア要件である“40TOPS以上の処理性能”も満たしている。さらに電力効率もアップしており、消費電力も低減。もちろん、CPUやGPU性能も従来より大きく向上している。

CPUは8コア/8スレッドのCore Ultra 5 226Vが搭載されている

 この構成で、いったいどのくらいのパフォーマンスなのだろうか。そこで、ベンチマークソフトで性能をチェックしてみることにした。

 まず、CPUの性能を見るため「CINEBENCH 2024」を実行してみたところ、シングルコアが113pts、マルチコアが588ptsとなった。第13世代 Core i7-1360Pや、前世代のCore Ultra 5 125Uを上回るスコアで、着実な進化がうかがえる結果だ。普段使いやビジネス用途はもちろんだが、軽くであればクリエイティブ用途も快適にこなせそうだ。

「CINEBENCH 2024」の結果

 続いて、PCの総合的なパフォーマンスを見る「PCMark 10」を試してみたところ、総合スコアが「6503」という結果になった。詳細を見ると、PCの基本性能を示すEssentialsが9629、ビジネスアプリの性能を示すProductivityが9010、クリエイティブ系アプリの性能を示すDigital Content Creationが8603となっている。

「PCMark 10」の結果

 快適さの目安となるスコアは、それぞれ4100、4500、3450以上なので、いずれも大幅に超えており、普段使いやOfficeアプリを使用した文書作成はもちろんだが、写真・動画編集などもストレスなく作業できることが分かる。

 続いて、NPU性能を見るためUL ProcyonのAI Computer Vision Benchmark(AI推論性能を測定するベンチマーク)とAI Image Generation Benchmark(AI画像生成の性能を測定するベンチマーク)も試してみた。

AI Computer Vision Benchmarkの結果
AI Computer Vision Benchmark 819
AI Image Generation Benchmark(NPU) 2435
AI Image Generation Benchmark(NPU+iGPU) 2701
AI Image Generation Benchmark(iGPU) 1992

 このうち、AI Computer Vision Benchmarkは前世代の上位プロセッサーとなるCore Ultra 7 155Hとの比較で3倍以上のスコアが出ており、NPU性能が4倍近くアップしたという謳い文句が大袈裟でないことが分かる。

AI Computer Vision Benchmarkの結果。前世代の上位プロセッサーであるCore Ultra 7 155Hはスコアが269だったので、単純比較で3倍以上にアップしている

AI Image Generation Benchmarkの結果

 AI Image Generation Benchmarkは、Stable Diffusion 1.5を使用して512×512ドットの画像を生成するテスト。今回は、その処理のうちU-NetのステップをNPUのみで実行する場合と、iGPU(CPU内蔵GPU)の支援を使用する場合、iGPUのみの3種類をテストしている。結果を見ると、GPUよりもNPUを使った方がパフォーマンスが高い。GPUに負担をかけずAI処理を高速に実行できるのは非常に心強い。

 ストレージは1TBのM.2 SSD(PCIe Gen4×4)が搭載されていたが、CrystalDiskMarkを実行してみたところ、シーケンシャルリードが約4,000MB/s超と高速。実際にデータの読み込みはサクサクと快適だった。動画などの大容量データを扱う作業には、大いに役立ってくれそうだ。

CrystalDiskMarkは、SSDのシーケンシャルリードが4000MB/s前後となった

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