QNAPのNAS「TBS-h574TX-i5-16G」をレビュー
35万円超NAS、Thunberbolt 4&10GbEでPCとつないだら神速すぎ! 18.2GBを7秒でコピー
2025年02月05日 10時00分更新
ルーターを経由するとどうなるの?
ダイレクト接続ではとても高速だとわかりました。しかし、現実的な使い方としては、スイッチングハブやルーターを介したアクセスがメインになると思います。というわけで、10GbEのLANポートを要するWi-Fiルーター経由の検証もしてみました。
PCとNASの間にルーターをはさんでいるので、PCとNASをダイレクトに接続した時よりも若干速度は落ちることが予想されます。では、CrystalDiskMark 8.0.4から見ていきましょう。
TS-216Gの2.5GbE接続時の順次書き込み速度以外はあまり落ちず、ダイレクト接続時に近しい結果でした。続いては、ファイルコピーを試してみましょう。
TS-216GはPCからNASへのファイルコピーでがっつり落ちましたが、TBS-h574TXは誤差の範囲でした。
まとめ:チームやクリエイターにオススメしたい新世代高速NAS
以上で、TBS-h574TXのレビューは終わりになります。ご承知の通り、従来のHDDベースのNASを引き合いに出すのがかわいそうになるぐらいの速度で、動作音もすごく静かでした。
唯一の弱点は「値段」ぐらいですが、数十GBのファイルを頻繁に出し入れするチーム(例えば、SOHOや小規模な映像制作など)で使うなら全然アリな価格ではないでしょうか。
もちろん、今はストリーマーやYouTuberとして活躍している人も多い時代。個人のプロクリエイターにもオススメです。クラウドよりも高速にデータを出し入れできるので、生産性がグッと上がるはず。
なお、当たり前ですが、本機をフル活用するためには、PCには10GbE対応LANポートやThunderbolt 4が必要です。デスクトップPCなら拡張カードでサクッと追加できるので、ぜひご勘案くださいませ。
僕は自作PC「大うちの子丸」で検証しました。マザーボードはASRockの「Z890 Taichi AQUA」で、10GbEとThunderbolt 4をサポート。高速なインターフェースを備えるハイエンドPCオーナーの方も十分食指が動くNASだと思います。だって、使わないともったいなくないですか?
| TBS-h574TXの主なスペック | ||
|---|---|---|
| 型番 | TBS-h574TX-I5-16G | TBS-h574TX-I3-12G |
| CPU | Core i5-1340PE (12コア/16スレッド、最大4.5GHz) |
Core i3-1320PE (8コア/12スレッド、最大4.5GHz) |
| システム メモリー |
16GB | 12GB |
| フラッシュ メモリー |
5GB | |
| ドライブベイ | E1.S/M.2 2280×5(PCIe 3.0x2) | |
| インター フェース |
2.5GbE、10GbE、Thunderbolt 4(2基)、USB 2,0、 USB 3.2 Gen 2(2基)、HDMI 1.4b出力ほか |
|
| 対応RAID | RAID 0/1/5/6/10/JBOD | |
| 対応OS | Windows 7/8/10/11、Mac OS 10.10以降ほか | |
| サイズ/重量 | 215(W)×199(D)×60(H)mm/約2.24kg | |
| 実売価格 | 35万6500円前後 | 29万5400円前後 |





















