ビジネス・クリエイター向けCopilot+ PC、MSI「Prestige 13 AI+ Evo A2VM」レビュー
1kg切って14時間駆動でCore Ultraシリーズ2搭載で良コスパ、AIに強いノートPCを見つけた
生成AIが話題になって以降、パソコン、特にCPUのあり方に大きな変化が生まれた。AIを処理するNPUを内蔵したCPUが続々と登場し、生成AIの処理をクラウドではなくローカルで行なうことで、処理が速くなるだけでなく情報漏洩の懸念から開放される。生成AIはさまざまな分野で活用されているので、今後あらゆる作業で恩恵を受けることは確実だ。
そうした中で、インテルのCore Ultraシリーズ2搭載マシンが昨秋に続々登場。エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)は、Core Ultraシリーズ2を搭載したさまざまなタイプのマシンを発売してきた。今回紹介する「Prestige 13 AI+ Evo A2VM」は、モバイルタイプのビジネス・クリエイター向けモデルだが、コスパのよさが魅力の製品だ。
OLEDパネル採用で発色が良くクリエイティブな作業向き
まずは外観から見ていこう。サイズは299(W)×210(D)×16.9(H)mm、重量は約990gと薄軽で、MIL-STD-810H準拠の堅ろう性を兼ね備えており、モバイルワークにうってつけだ。
ディスプレーは13.3インチとコンパクトながら、OLEDパネルを採用し解像度はQWXGA+(2880×1800ドット)と高精細。DisplayHDR True Black 500の認証を受けており、60Hz駆動なので動きの激しいゲームには向かないが、発色がよく残像感もないので、非常に作業しやすい。
CPUは、インテルCore Ultra 9プロセッサー 288V(4P+4E/8スレッド/最大動作周波数5.1GHz)と、インテル Core Ultra 7プロセッサー 258V(4P+4E/8スレッド/最大動作周波数4.8GHz)から選択可能。メモリーは32GB LPDDR5X、ストレージはM.2 NVMe 1TBと、十分な容量を備えている。
キーボードは一部のキーが密着しているが、ほぼフルキー仕様で、バックライトも備えているため暗い場所での作業も快適。タッチパッドは非常に広く、滑らかなタッチ感で親指でもサクサクと操作できる。