第2回 NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権「LoL部門」を見てきた
LoLに興味がある・強くなりたいならまず参考に高校生の大会を見よう、しかも試合が超面白いぞ!
2024年12月30日 11時00分更新
何より1試合1試合が面白かった!
そして、全員みてほしい理由が、どの試合も面白かったという点です。先述のとおり、勝敗がきまったということはどこかで片方のチームが戦況を変える動きをしたということになります。
1試合目のJGGAP 脳筋対N1は、集団戦の始動が違う2チームです。JGGAP 脳筋はジャングルからの始動が多く、相手の陣形をじわじわと崩しながら勝って行くということが得意なチームです。対照的にN1は、トップレーン始動の集団戦が多く、加えてタンクではなくダメージ系のチャンピオンを選択する場合が多いため、トップを軸にどのように組み立てられるのかが要注目なチームとなっています。
対して県岐商eスポーツ部対がってぃんてぃん EXは、全メンバーのスキル、判断力が高いのが特徴のチームで、県岐商eスポーツ部は、落ち着きがすごく、どのように相手チームに仕掛けられても、ゆっくりと自分たちの勝てる状況になるまで場を整えるのが上手なチームとなっています。
試合に関してはぜひアーカイブをチェックしてください。これまでの高校生のeスポーツ大会の中で、やはり強いのは通信制の高校でした。そこで導入されたのが、ブロックで通信制と全日制をわけるということ。これにより、準決勝に全日制のチームが2チーム勝ち上がってこれたというのは、個人的には面白さが増したなと感じます。とはいえ、もともとJGGAP 脳筋と県岐商eスポーツ部は強豪チームだったので、もちろん実力で上がってきたことは間違いないです。
そして今年こそは! ということで挑んだ準決勝でしたが、やはりN1、がってぃんてぃん EXという通信制ブロックを勝ち抜いてきた2チームのほうが少し上手という結果になりました。とはいえ、N1とがってぃんてぃん EXの両方が集団戦で少し危ないシーンがあったと話すくらい、紙一重な戦いも複数見られました。そこも存分に見応えがあるといえるシーンでした。
そして決勝戦は、N1対がってぃんてぃん EX。決勝戦のみBO3でしたが、この2試合がとにかく面白かったです。背景としては、N1は高校生のeスポーツ大会が始まった頃からの強豪校ですが、直近でのLoL部門では優勝から遠ざかってしまっており、今年こそは! という意気込みが伝わってきました。対するがってぃんてぃん EXは、前回大会が準優勝だったため、今回こそ優勝と、こちらも気合十分でした。それぞれの大会との因縁があり、チームの背景だけでも、どっちが勝つのかハラハラドキドキできました。
こちらもアーカイブでマッチを視聴してほしいですが、がってぃんてぃん EXはN1トップのKKKK選手を警戒して、トップでKKKK選手が有利にならないように動きます。加えて、ボットの2人が活躍することによって、各レーンでちょっとずつ優勢になっていきます。
加えて、集団戦でも巧みに動き、複数の集団戦であわやN1に軍配が上がりそうなところを競り勝ちます。こうしてゴールド差を広げていき、1戦目はがってぃんてぃん EXが勝利しました。
2戦目は、KKKK選手がエズリアルの戦闘力を抑えるためにジャックスからカミールへ変更するなど対策しました。序盤はかなりN1有利で進みますが、ここでも勇気のトップへの急襲をきめたことで流れが変わっていきます。
そこからは、がってぃんてぃん EXが徐々に形勢を逆転していき、最終的にはがってぃんてぃん EXが2戦目も勝利し、見事優勝を勝ち取りました。
この2戦においては、どちらのチームのムーブも集団戦も目が離せないくらい面白い展開でした。一進一退でどちらが勝ってもおかしくない状態で、しっかりと有利を築いていったがってぃんてぃん EXは、さすがとしかいいようがありません。
がってぃんてぃん EXは、全員3年生のチーム。一時期は喧嘩でメンバーを交代したほうがいいのかと迷っていたそうですが、結果的に変えずにここまで来れてよかったと話していました。
がってぃんてぃん EXの優勝で終わった第2回 NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権。本当に試合が面白かったので、ぜひ気になる人はアーカイブをチェックしてみてください。
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