KDDIは12月25日にStarlink衛星からの電波を発射し、年内には一部のユーザーを対象にベータ版サービスを提供予定であると発表した。同サービスは既存のauスマートフォンに対応した周波数帯でStarlink衛星と直接通信することで、圏外エリアでも当初はSMSの送受信が可能になるというもの。
提供開始に向けて、総務省から携帯電話端末で衛星直接通信を行うための免許が交付され、米国連邦通信委員会(FCC)から電波発射の許可を得た。
日本には山間部や離島といった基地局設置が難しい地域が多く存在。人口カバー率では99%を大きく上回る一方で、面カバー率は60%に留まる。同サービスは地理的制約のある地域において、家族や友人との連絡手段や緊急時の通信手段としても活用できるとしている。
KDDIは本サービスによってauのエリアを日本全土に広げ、「空が見えれば、どこでもつながる」という体験を提供していく方針だ。