丸の内LOVEWalker総編集長・玉置泰紀の「丸の内びとに会ってみた」 第21回

開業20周年でリニューアル! エントランスや5・6階も新しくなりました!

オアゾの名前の由来、知ってる? 「丸の内オアゾ」のAからZまで何でも知っている丸の内びと ― 成田翔吾さん、鎌田南穂さん

文●横前さやか/ASCII、撮影(インタビュー)●曽根田元

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 丸の内LOVEWalker総編集長の玉置泰紀が、丸の内エリアのキーパーソンに丸の内という地への思い、今そこで実現しようとしていること、それらを通じて得た貴重なエピソードなどを聞いていく本連載。第19回は今年開業20周年を迎えた「オアゾ」を管理する三菱地所の成田翔吾さんと鎌田南穂さんに、オアゾの開発秘話や名前の由来、そして20周年を迎えてのリニューアルの内容についてお話をうかがった。

今回の丸の内びと/三菱地所 丸の内運営事業部 商業運営ユニット 成田翔吾(写真左)、鎌田南穂(写真右)

丸の内と大手町をつなぐ要としてのオアゾ

 東京駅に直結し、丸の内エリアのランドマークにもなっているオアゾ。今でこそ丸の内と大手町をつなぎ、東京駅を訪れた人が集まる場所としての役目を担っているが、オアゾができる以前はオフィス街でありながら大手町への通り抜けができなかったという。

──まずは丸の内オアゾの歴史や開発の背景について教えてください。

成田「丸の内オアゾは、2004年に三菱地所の『丸の内再構築プロジェクト』の一環として誕生しました。当時の丸の内エリアは、丸ビルが出来上がっただけだったのでオフィス街としての色が強かったんです。オアゾはその中でも特に丸の内と大手町をつなぐ重要な拠点として、新しい都市機能を加えたプロジェクトでした。当時の期待値も相当高かったと思います。
 駅北口に位置し、交通の要地としてだけでなく、商業施設や文化施設を通じて、多様な人々が集う街区を目指して設計されました」

──「オアゾ」という名称にはどのような意味が込められているのでしょうか?

鎌田「丸の内と大手町の間に『AからZまで何でも揃う』という意味が込められていまして」

──“大手町”の『O』と、『A』to『Z』から取っているんですね。あれ、でも“丸の内”の要素はどこに…?

鎌田「丸の内は『◯(まる)』で『O』なんです! ちょっとわかりづらいかもしれませんが(笑)。AtoZでもあり、Office & AmenityZoneのAZでもありますし、エスペラント語で『憩いの地(オアシス)』という意味も込められています」

「OAZO」のロゴ

──エスペラント語まで! まさに丸の内と大手町をつなぐ存在として、オアゾが重要な役割を果たしていると感じます。このビルの設計や、大広場の吹き抜け空間にはどのようなコンセプトが込められているのでしょう。

成田「オアゾは単なるビルではなく、街区全体を指していて、その設計もとても面白いんです。
 今でこそ貫通通路がありますが、もともとここには旧国鉄本社ビルがあって、東京駅から大手町への通り抜けができなかったんですね。そこで歩行者が地下1階や1階をスムーズに行き来できるよう、歩行者の動線を重視して設計されています」

──確かに、通路の設計や広場の活用が人々を惹きつけていると感じます。

鎌田「弊社で行っている丸の内エリア全体の通行量調査でも、オアゾの貫通通路が多くの人に利用されていることが分かっています。東京駅から大手町に向かう人の大半がここを通っていると言っても過言ではありません」

成田「オアゾの存在が、丸の内と大手町を物理的にも機能的にも結びつける役割を果たしているんです。商業施設としてだけでなく、都市全体のネットワークにおける結節点としての重要性も感じています」

時間を問わずたくさんの人々が行き交う貫通通路

──オアゾには飲食店や丸善丸の内本店、さらには丸ノ内ホテルといった施設もありますよね。新しい開発を進めるにあたって、こうした文化的な施設やホテルを取り入れた狙いはどのようなものだったのでしょうか?

成田「オアゾの開発の大きな狙いの一つに、単なる商業施設の枠を超えて、文化的な要素や滞在型の体験を提供することがありました。例えば当時は丸の内エリアに宿泊施設があまりなく、特に総合型のホテルがほとんどない状況だったんです。お客様が『泊まる』『知識を得る』『時間を消費する』といった多様な体験ができる場を提供することが重要視されました。これは、単純に物を買ったり食べたりするだけではない、広がりのある街づくりを目指した結果だと思います」

「まちとまちをつなぐだけでなく、滞在型の体験ができる場所でもあるんですよね」と成田さん

──確かに、丸善も時間を消費する場所としての特徴がありますね。

成田「そうなんです。丸善さんのような書店は、本を購入する場所だけでなく、知識を共有したり、そこで過ごす時間そのものが価値になる場所ですよね。宿泊施設も同様で、滞在型の体験を提供するという点では共通しています。当時、宿泊施設といえば日比谷方面まで行くか、周辺のビジネスホテルに泊まる選択肢しかありませんでした。そうした背景の中で、丸の内エリアに総合型ホテルを作るというのは自然な流れだったと思います」

──なるほど。丸ノ内ホテルは歴史もありますからね。

鎌田「はい、丸ノ内ホテルは今年で開業100周年を迎えます。ただし、現在の場所に移ってきてからは20周年ですね。このメモリアルイヤーを記念して、現在ホテルも段階的にリニューアルを進めており、2025年の夏頃のフルオープンを目指している状況です。
 オアゾ街区全体のリニューアルが進んでいる中で、商業施設とホテルが連動することで、訪れる方にとってさらに使いやすく、魅力的な場所にしていきたいと考えています」

リニューアルではワーカーも旅行者もさらに利用したくなる施設へ

──オアゾ開業20周年でのリニューアルということで、その背景や狙いについて教えてください。

成田「そうですね、エリア内での再開発が進む中で、丸の内オアゾの位置づけを改めて考える良いタイミングだと感じています。
 オアゾの特徴としては、東京駅が近いこともあり新幹線等を利用される他府県からのお客様に飲食店舗が開業来支持されている点が挙げられます。例えば、出張の際に使われたり、同窓会の会場として選ばれるなど、エリアの中でも独特の利用ニーズがあるんですよね」

──本当に、オアゾは人と会うために使いやすい場所ですよね。

成田「ありがとうございます。地下で東京駅直結という立地なので、広域から訪れる方々にとって便利な場所なんですよね。このエリアの中でも、オアゾは特に東京駅の玄関口としての魅力やキャラクターが強い施設だと思います。そうした方々にもっと使っていただけるように、今回のリニューアルでは、店舗の入れ替えやなどを進めています」

──リニューアルによって、物販店舗にも変化があったと伺いました。具体的にどのような狙いがあったのでしょうか?

鎌田「物販店舗については丸善さんを中心としたエリア全体の親和性を高めることを意識しました。たとえば、1階のガレリアと呼ばれる、貫通通路の吹き抜け空間の下には、新しくビジネスバッグや時計といった働く人々に役立つ専門店を揃えました。
 例えば、去年の秋にオープンした『Jalan Sriwijaya』と『G.H.BASS』という2つの歴史のある人気ブランドを扱う革靴店は、有楽町から移転してきたのですが、貫通通路沿いの目立つ場所に店舗を構えたことで毎日通る人々の目に留まりやすく、半分路面店のような感覚で営業されています。実際、『毎日通るうちに気になって購入に至った』という声もあるようですし、靴磨きのイベントを実施していただくなどもしており、オフィスエリアで働く方々にとって、こうしたサービスはとても親和性が高く、好評をいただいていますね」

オアゾは鎌田さんが4歳の時にできたんだそう

──他にも新しい店舗がオープンしていると聞きました。

成田「そうですね。今年10月にはスポーツウォッチで有名な『Garmin』が時計店をオープンしました。スポーツウォッチだけでなく、心拍数や歩数を計測できるウェアラブル端末として、ビジネスパーソンにも人気です。また、7月には『ACE BAGS&LUGGAGE』がオープンし、ビジネスバッグからスーツケースまで幅広い商品を取り揃えています。
 実際、東京駅前という立地柄、旅行者の方も多く利用されていて、ホテルからも『スーツケースが壊れた方に紹介できて助かる』という声をいただくこともあります。このように、働く方にも旅行者にも役立つ店舗が揃っているのが、オアゾの魅力だと思います」

ガレリアの店舗の様子

──『丸善』を中心としたエリア全体の親和性を高めるリニューアルという話が出たように、丸善丸の内本店はオアゾの象徴的な存在ですよね。

成田「丸善丸の内本店は日本最大級の書店で、書籍だけでなく文房具や雑貨、カフェなども併設しています。特に、書店としての品揃えの豊富さと、訪れる人がゆっくりと時間を過ごせる空間設計が特徴です。
 先日は、丸善が主催する『丸の内ブックコン2024』が開催されました。このイベントは、出版社や編集者、作家が直接読者と交流する場として企画されました。絵本のワークショップや、これから出版予定の本の校正段階の内容が公開されるなど、他ではなかなか体験できない内容が盛りだくさんでした。また、自己啓発書のセクションでは、読者の声を直接聞くアンケートも行われていて、参加者同士のつながりも生まれていました」

「丸の内ブックコン2024」の様子

──そのようなイベントがあると、本好きにはたまらないですね。

成田「はい、訪れるお客様からは大変好評をいただきました。このようなイベントを通じて、オアゾがただの商業施設ではなく、文化を共有する場として認識されることはとてもうれしいことです」

──飲食店エリアについてもリニューアルが進んでいると伺いました。どのような点が変わったのでしょうか?

鎌田「現在は地下の飲食店を一部入れ替え中ですが、今回のリニューアルでは先行して特に5階と6階の飲食フロアに注力しています。
 これまでも店舗の入れ替えは行っていましたが、共用部を含めた大規模な改修は今回が初めてなんです。オアゾは貫通通路を毎日たくさんの人が通り抜ける施設で、この動線の良さは非常に強みですが、一方で20年の歴史の中で課題も見えてきていたんです」

──課題というのは具体的にどのような点ですか?

鎌田「たとえば、通勤や帰宅途中に通り抜けるものの、オアゾの中を目的地として利用したりゆっくり滞在する機会が少ない方も少なからずいるということです。『丸善しか利用したことがない』という方も多い印象です。特に、5階や6階の飲食エリアは地上から離れていることもあり、地下や1階の貫通通路沿いに比べると認知が進みづらいという課題もありました」

──どのような施策を講じたのでしょうか?

鎌田「まず、オアゾの玄関口でもある1階をアトリウムを中心に共用部を改修し人だまりを生み出すことにしました。オアゾの特徴である豊かな大空間は、特に天井が高い分、空間の広がりは素晴らしいのですが、訪れる人の感覚として少し大きすぎる印象を与えてしまうことがありました。また、天候や時間帯によっては空間が暗く感じることも課題でしたね」

──確かに天気や時間帯による暗さは、以前は少し感じていました。それを解消するための設計なんですね。

鎌田「そうですね。そこで都会のオアシスという開発当初からのコンセプトを再解釈し、木立をイメージした設計を採用しました。私たちは“キャノピー”と呼んでいるんですが、それが木陰のような効果を作り出すことで、大空間が人のスケール感に合ったより親しみやすい空間に変わったんじゃないかと思います」

木陰のようなキャノピーの下では、自然と人々が集まっていた

──木陰のような演出というのは、確かにオアシス感がありますね。

成田「そうなんです。木陰というのは、自然と人が集まる場所でもあるんですよね。そのような場を演出することで、訪れた方が気軽に足を止めたり、滞在時間を延ばしたりしていただければと思っています。また、キャノピー自体が光る設計になっており、空間全体に温かみを与える役割も担っています」

──以前と比べると、館内の雰囲気が全体的に明るく、居心地が良くなったと感じます。それによる人の流れや滞在時間の変化もありましたか?

成田「実際、明るくなったことで人が増えたという印象はありますね。これまで少し無機質に感じられていた空間が、温かみのある雰囲気に変わったことで、人々が自然と集まる場所になりつつあるのだと思います」

──5階と6階の飲食店エリアについてはいかがでしょうか?

鎌田「5階と6階は、1階や地下からのアクセスがわかりにくいという課題もありました。そこで、新たに『OAZO DINING』という呼称を設定し、その名前を1階や地下のサインにも明記しました。これにより、飲食店エリアが上層階にあることを、通路を通る人たちにもわかりやすく伝えています。
 同時に、5階・6階の共用部のデザインも一新しました。これまでは比較的無機質でクローズドな雰囲気でしたが、木材やグリーンを取り入れた温かみのある、オープンなデザインに変更しました。下層階と上層階両方を改修することで構造的な課題に対処したということですね」

1階のエレベーターサイン

5階・6階の共用部にはグリーンを取り入れて雰囲気が変わった

──僕、個人的には4階にある丸善のレストラン『M&C Café』が好きなんですよ。窓際の席は、東京駅の電車が見えるので、あそこで時間が潰すことも多いんですよね。

成田「あの場所も良いですよね! 最近すごく人気になって、利用される方がたくさんいらっしゃってうれしいです」

──最近、混んでます(笑)。飲食店そのもののラインナップにも変化はありましたか?

成田「これまでの飲食エリアは、夜のお酒ニーズというよりは比較的昼の利用が多い『食事型』の業態が中心でした。蕎麦や寿司といった業態が多く、ご年配の方々やファミリー層が日中に利用することが主でした。一方で、夜間の利用やワーカーが楽しむ空間が少なかったため、これを改善しようと考えました。
 例えば、『牛たん酒場 たん之助』は、牛タンとお酒を楽しむワイワイとした雰囲気のお店です。すでに大手町にももう1店舗がありますが、広域からも訪れる方が多いオアゾの特性に合わせて今回5階に新規出店いただきました」

──他にも新しい業態が増えるのでしょうか?

鎌田「はい。オアゾ既存店の流れを汲んだ例としては、うなぎ店が登場します。丸の内エリアでは意外と数が少ないうなぎ店ですが、静かな雰囲気で落ち着いて食事が楽しめるお店になります。また、天ぷらの新店舗も加わります。これまで意外にも天ぷらがなかったため、ハレの日のお食事や特別な時間を楽しむ場としてピッタリな業態だと思います」

──それ以外にも注目のお店はありますか?

成田「スペイン料理の『Bar Español LA BODEGA』が6階にオープン予定です。飲み会にも利用しやすい業態で、友人同士や同僚とカジュアルに食事を楽しめる空間になります。このように、夜の需要にも対応した店舗が増えることで、これまで以上に幅広い客層に対応できるようになると考えています」

「Bar Español LA BODEGA」

──オアゾの飲食エリアがさらに賑わいそうですね!

鎌田「そうですね。リニューアルによって、昼だけでなく夜も楽しめる施設を目指しています。春から夏にかけてオープンする店舗も多いので、今後の進化にもぜひご期待いただければと思います!」

──現在、ホリデーシーズン真っ只中ですが、どのようなイベントが予定されていますか?

鎌田「今年のホリデーイベントは、例年のクリスマスツリーだけではなく『ホリデー』という名称で1月13日(火)まで行う予定です。今年は特に任天堂の『スーパーマリオ』とコラボレーションしており、丸ビルをはじめ、新丸ビル、オアゾ、そして丸の内仲通りエリア全体で展開されています」

成田「オアゾにも可愛らしいスーパーマリオ関連のオブジェが設置されています。イベント全体としては、丸の内エリアのあちこちにキャラクターや関連する装飾が散りばめられており、訪れる方々にホリデーらしい賑やかさを感じてもらえるはずです」

「MARUNOUCHI BRIGHT HOLIDAY 2024 ~LET’S PLAY in MARUNOUCHI with SUPER MARIO~」

──年末年始には特別なイベントもあるのでしょうか?

鎌田「年末年始には、毎年恒例の獅子舞が行われる予定です。また、皇居の一般参賀がある日には、オアゾ周辺にもたくさんの人が訪れます。特に三世代でお越しの方々が、皇居の参賀後に『小松庵総本家』でお蕎麦や、『つばめグリル』でお食事を楽しまれることが多いですね」

──盛りだくさんですね! リニューアルは来春頃にはある程度完成するということですが、その後の展開については、どのような計画があるのでしょうか?

成田「来春にはリニューアルの主要な部分が形になっている予定ですが、それで終わりではなく、まだ次の段階があります。現在、すでに仮囲いとなっている場所もありまして、まだ発表されていない計画も進行中です」

鎌田「9月から周年を記念した館内装飾が始まりましたが、周年イヤーとしての取り組みは一年間続ける予定です。この間に随時、新しい店舗の入れ替えやエリア全体のアップデートが進んでいきます。お客様には一年を通じて、新しい発見を楽しんでいただけると思います」

成田「そうですね。20周年という大きな節目を迎える中で、丸の内オアゾがさらに魅力的な空間として進化していく姿を、ぜひ楽しみにしていただきたいと思います」

キャリアが垣間見える二人のお気に入りの場所

──では最後に、おふたりが個人的に好きな丸の内の場所を教えてください。

成田「新丸ビルには特別な思い入れがありますね。現場の店舗運営管理から始まり、その後、店舗誘致や戦略立案といった業務に携わる中で、多くの経験を積むことができました。特に現場では、お客様や店舗スタッフと直接やり取りしながら、実際の店舗運営を支える楽しさややりがいを感じましたし、閉店後には、店舗のスタッフさんたちと一緒に飲みに行くこともあり、忘れられない思い出です。
 新丸ビルという場所自体も、設計や内装がとても優れていて、開業当時もインパクトのある施設だったと思います。例えば、内装や外装に細かく世界観が作り込まれていて、そこに立つだけで特別な感覚を得られる建物なんです。今では全国各地にあるような、大規模で洗練された都市型商業施設の先駆けでもありました。新丸ビルを通して得た経験や思い出が、私のキャリアの大きな基盤になっていると感じています」

鎌田「私はオアゾ全体ですね。社会人としてのキャリアをスタートしたときからお世話になった場所であり、入社してからも特にオアゾを中心に多くのプロジェクトを担当してきたので、この4年間で数えきれないほどオアゾを訪れましたし、深く関わることができた場所でもあります。そのため、オアゾ全体に対して『育ててもらったビル』という感覚がありますね。
 オアゾ東京駅側入り口付近の『くまさん』の像もお気に入りです。あのクマは実はストリートギャラリーの作品で、オアゾ専属ではないのですが(笑)、多くの方がオアゾの象徴として親しんでくださっています。オアゾは、丸の内エリアの玄関口でありながら、商業施設としての機能やデザインにも非常に高いレベルでこだわっているユニークな場所だと思います。これからも自分にとって大切な場所であり続けると思いますし、多くの人にとっても魅力的な存在であり続けてほしいですね」

オアゾを象徴するといっても過言ではない「くまさん」

 東京駅のすぐそばで「丸の内と大手町をつなぐ場所」「東京駅を訪れる人が滞在できる場所」としての役割を果たしてきたオアゾ。開業20周年を迎え、「訪れる人に楽しい時間を提供してくれる場所」へと成長しようとしている。少しずつリニューアルしていることで、オアゾの変化を一緒に体感できるのも楽しみの一つかもしれない。

成田翔吾(なりた・しょうご/写真左)
●1982年生まれ、愛知県出身。2005年、三菱地所株式会社に入社。入社後数年はマンション開発や新卒採用などの人事業務を担当。その後、現在に至るまで丸の内の商業施設の運営管理・店舗誘致を担当。現在は丸の内運営事業部に所属。

鎌田南穂(かまた・みなほ/写真右)
●1999年生まれ、東京都出身。2021年、三菱地所株式会社に入社。主に丸の内エリアの商業施設のアセットマネジメント業務を担当しており、現在は丸の内運営事業部に所属。

聞き手=玉置泰紀(たまき・やすのり)
●1961年生まれ、大阪府出身。株式会社角川アスキー総合研究所・戦略推進室。丸の内LOVEWalker総編集長。国際大学GLOCOM客員研究員。一般社団法人メタ観光推進機構理事。京都市埋蔵文化財研究所理事。産経新聞~福武書店~角川4誌編集長。

この連載の記事