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アドバンテック、本社(台湾)が「IEC 62443 認証サービス」を開始

アドバンテック株式会社
2024年12月09日

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アドバンテック株式会社
~ ビューローベリタス社と共創し、産業用IoTのセキュリティ課題に取組む ~




 アドバンテック株式会社(TWSE:2395 東京都台東区)は、Advantech Co., Ltd (本社・台湾、TWSE: 2395、以下 アドバンテック)が、「IEC 62443認証サービスの開始」について、2024年10月4日に発表したことをご案内します。IoTデバイスのセキュリティ向上を目的とした本サービスは、ビューローベリタス社との業務提携により実現しました。
 日本国内でのサポートについては、別途お問い合わせください。

■ Advantech Co., Ltd 発表資料 (10月4日)
プレスリリース(英文)
           ※以下の補足資料は本プレスリリースの翻訳となります

■ IEC 62443認証サービスについて

サービスの詳細(英文)


 また、2024年11月21日には、アドバンテックの産業用PCの2製品が「IEC 62443‑4‑2」認証を取得したことを発表しました。

■ Advantech Co., Ltd 発表資料 (11月21日)
プレスリリース(英文)

「IEC 62443‑4‑2」認証を取得済製品
※2024年11月30日現在

● EV供給装置コントローラーボード
  「AFE‑E350」

● 産業用オートメーションシステムBOX
  「ARK‑3534」






   
【 補足資料 】 Advantech Co., Ltd発表資料 (10月4日) の翻訳
『アドバンテック、IoTセキュリティの課題に低コストで取り組む「IEC 62443認証サービス」を開始』

 Advantech Co., Ltd(本社・台湾、TWSE: 2395、以下 アドバンテック)は、 IEC 62443および関連規格に準拠したエッジコンピューティング機器の認証ニーズに合わせたIEC 62443認証サービスの開始を発表しました。アドバンテックは、ソフトウェア保護を強化し、テストと認証の効率を大幅に向上させるための包括的なソリューションを提供します。

 アドバンテックは、試験、検査、認証のグローバルリーダーであるビューローベリタス(本社フランス・パリ、以下 ビューローベリタス社)と協力し、AI x IoTとエッジコンピューティングにおけるセキュリティの課題を解決できるよう支援いたします。

 IoTやエッジコンピューティングの急速な発展に伴い、コンピューティングデバイスの管理や運用はますます複雑になっています。IEC 62443シリーズの規格は、IoTのための包括的なセキュリティフレームワークを提供し、情報セキュリティの脆弱性による損失を防ぐために、エネルギー、ヘルスケア、輸送などの業界で広く採用されています。しかし、このフレームワークはナビゲートが難しい場合があります。例えば、IEC 62443-4-2 は、システム、コンポーネントなどのセキュリティ仕様に焦点を当て、下位の組み込みレベルでの保護に焦点を当てています。機器メーカーやシステムインテグレーターにとって、これらの規格を理解し、実装することは難しいことです。アドバンテックは、ビューローベリタス社の協力のもと、「IEC 62443認証サービス」を開始し、お客様が認証要件を満たし、時間を節約し、コストを削減できるよう支援しました。

 アドバンテックは、CPUベースデバイス向けのIEC 62443ソリューションを提供しています。社内のテストおよび検証により、製品の設計から導入に至るまで、コンプライアンスに関してお客様と協力しています。このソリューションは、以下2つの主要コンポーネントで構成されています。

(1) IEC 62443-4-2 機能的セキュリティ
アドバンテックのx86ベースの製品は、ファームウェア、オペレーティングシステム、IoT接続などの基本的な保護対策を徐々に対応する予定です。これらの製品は、システム全体のセキュリティを強化するために、TPM(Trusted Platform Module)やホワイトリスト制御などのツールを利用しています。

(2) 高度な試験と認証サービス
適合性検証(VOC)または正式認証(CB)を提供します。お客様は、IEC 62443-4-2準拠の必要性に応じて、4つのシナリオから選択することができます。※図:「IEC 62443フレームワーク」を参照
アドバンテックは、既存の機能安全テストプロセスにより、お客様の認証にかかる時間とコストの両方を大幅に削減できるよう支援します。なおアドバンテックのEV供給装置(EVSE)コントローラーボード「AFE-E350」と、産業用オートメーションシステムBOX「ARK-3534」の2製品は、ビューローベリタス社のVOCを取得しています。

AFE-E350

ARK-3534


 アドバンテックのエンベデッドIoTグループ社長Miller Changは、エッジコンピューティングデバイスのセキュリティ確保は複雑な課題であり、お客様とエッジコンピューティングプロバイダーと認証機関の協力が必要であると強調し「ビューローベリタス社のセキュリティチームと提携することで、さまざまな業界において認証コストと時間を削減し、セキュリティ対策の実装を迅速化し、安全でスマートなIoTセキュリティを実現できるようにすることを目指しています。」と述べています。

 昨年、ビューローベリタス社はアドバンテックと提携し、効率的でコスト効果の高い認証ソリューションを開発するために多大なリソースを投入しています。ビューローベリタス社、北東アジア担当 副社長Pascal Le Rayは「今後も、アドバンテックが国際市場でより高い競争力を獲得できるよう支援していきます[誠木1] [M2] 。サイバーセキュリティに対する世界的な意識の高まりとともに、各国は義務的な規制を導入しており、企業は早期にIEC 62443認証を取得することが不可欠となっています。これにより、製品の競争力が大幅に強化され、国際的なビジネスチャンスをつかむことができます。」と述べています。

 ビューローベリタス社は、試験・検査・認証のグローバルリーダーであり、世界中の製造業者に国際的なサービスと関連試験・認証サポートを提供することに専念しています。ビューローベリタス社は、サイバーセキュリティ技術の最新動向を常に把握しています。サイバーセキュリティの専門家チームは、フランスと台湾での経験を生かし、専門的な科学的試験・評価プロセスを採用して、多くの有名メーカーがIEC 62443シリーズの規格の導入を成功させ、ネットワークセキュリティのコンプライアンスに関する関連認証を取得できるよう支援してまいります。

 ビューローベリタス社の台湾のサイバーセキュリティチームは、ISASecure証明書を発行する台湾で唯一の認定機関であり、IEC 62443シリーズの全規格への準拠を認証するための完全な設備を備えています。
IoT/エッジコンピューティングデバイスのための 「IEC 62443 認証サービス」



IEC 62443フレームワーク (ソース:ビューローベリタス社)



ホワイトペーパー



IEC 62443認証に関するアドバンテックのホワイトペーパー(英文)
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