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ATOK新バージョンは、ユーザーの入力傾向から変換優先順を判定する新エンジン搭載

2024年12月03日 08時30分更新

文● オカモト/ASCII

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 ジャストシステムは、日本語入力システム「ATOK」を最新版となる「Tech Ver.35」へとバージョンアップ。Windows版を2025年2月3日に提供開始する。

個人による入力の特徴から学習内容に変換強度を付与

 Tech Ver.35の特徴は、AIで「変換強度」の判定をする新エンジン、「ATOKハイパーハイブリッドエンジン2」を搭載する点。

 具体的には、大量のテキストから抽出した日本語の特徴と、ユーザーの入力傾向から抽出した実際に入力したい日本語の特徴に、これまでの入力傾向から変換強度を付与して、次回変換時にユーザーにとってより適切な変換候補が提示されるというもの。これにより、今まで以上に快適な入力環境を実現するとしている。

ATOK

 また「ATOKわたしの辞書プラス」では、さまざまな専門分野や趣味の領域から、自分が必要としているジャンルを選択することで、通常の辞書には含まれていない、専門用語の入力が容易になる。

ATOK

 現在のATOKは、単体では定額サービス「ATOK Passport」として提供されており、Windows/macOS/Androidで利用できるシンプルな「ベーシック」と、上記にiOSを加え、クラウド辞書などさらに機能をアップした「プレミアム」の2コースがある。ベーシックは月額330円、プレミアムは月額660円または年額7920円。

一太郎は1985年の登場以来、40周年を迎える
文字起こしや画像からの文字抽出のOCR機能を追加

 この新バージョンのATOKを含む、日本語ワープロソフト「一太郎2025」「一太郎2025プラチナ[40 周年記念版]」も2月7日に発売する。価格は2万7500円、4万7300円。

 1985年のVer.1の発売以来、40周年を迎えた一太郎。その40周年を記念した「プラチナ」パッケージでは、一太郎2025に加えて、「40周年記念フォントパック」「岩波国語事典 for ATOK」「JUST PDF 6」など、10種類のソフトウェアが同梱される。

一太郎

 一太郎2025の新機能としては、音声や動画のデータからの文字起こし、画像データから文字の抽出が可能なOCR機能を追加。また、音声入力時には句読点の自動挿入にも対応し、自然な文章がよりスムーズに作成できる。

 また、文書校正機能では誇張表現の根拠確認を促してリスクを防止するなど、ユーザーの手助けをしてくれるワープロソフトとして進化している点がアピールされている。

 

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