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ファーウェイ通信 第230回

今回も医療機器認証取得で、かつ前モデルよりも薄く軽いサイズを実現!

スマートウォッチのようでこれは血圧計でもある!? 「HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計」レビュー

2024年12月06日 11時00分更新

文● 加藤肇、ASCII 編集● ASCII

提供: ファーウェイ・ジャパン

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管理医療機器認証を取得した血圧計 日常的に血圧測定

 HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計は、前モデルと同様に日本国内の管理医療機器認証を取得している。

HUAWEI WATCH D2

メニュー画面。血圧機能へはメニュー操作はもちろん本体右下のショートカットボタンからすぐにアクセスするようにもできる

 HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計では、血圧の測定方法を手動と自動の2通りから選べ、メニュー画面には「血圧」と「自動血圧モニタリング」という2つのアイコンが並んでいる。前者は前モデルと同じく、手動で好きなタイミングでの測定が可能。一方、後者は今回新たに搭載された機能で、血圧測定機能を自動で起動してくれる。

HUAWEI WATCH D2

というわけで、まずは手動で測定してみた。若干高め!?

 自動血圧モニタリングを利用した測定では、まずモニタリングプランを作成する。日中は自動(リマインド表示のあとに自動測定)と手動(リマインド表示のあとに手動測定)の2つの測定方法を選択でき、夜間については自動のみ。日中も夜間のどちらも、測定の頻度を設定可能だ。睡眠中も自動で測定されるが、これについては管理医療機器認証の範囲外となっている。

HUAWEI WATCH D2

1日の中で血圧の変動を見るために自動で開始する設定も可能。これは常時使う機能というより、必要に応じて用いる機能と言える

HUAWEI WATCH D2

測定の頻度なども設定可能

 ファーウェイのウェアラブル端末では、各種モニタリング技術が「HUAWEI TruSense System」というブランドに統一されているが、血圧測定もこれに含まれる。HUAWEI WATCH D2は高性能なエアカフと圧力センサーを搭載し、他のモニタリング技術と同様により精確な測定が可能。伸縮性と耐久性に優れるベルトや安定性の高いステンレス製バックルも、より高精度な測定に貢献している。

HUAWEI WATCH D2

バックルはスッと固定できるので取り外しも容易

 なお、前モデルでは別々のパーツだったベルトとエアカフは、HUAWEI WATCH D2では一体化された。また、布製カフカバーがなくなり、エアカフの肌に触れる部分には、サラッと快適な肌触りのサメ肌加工が施されていて心地よい。また、クイックリリース機能の搭載でワンタッチで取り外し可能になったのも使い勝手にプラスになっている。

HUAWEI WATCH D2

空気で膨らむエアカフ部とベルトは一体化されている

HUAWEI WATCH D2

掃除のときなどベルトの取り外しもボタン1つで簡単に

実際にHUAWEI WATCH D2を体験
動作は静かで周囲に血圧を測定していることはまず気づかれない

 今回は、HUAWEI WATCH D2を常時着用し、手動での測定と自動血圧モニタリングを試してみた。まず最初にベルトの長さ調整が必要なのは、前モデルと同様。適切な締め付け具合で装着しないと、正確な測定ができないからだ。

 調整方法だが、製品に紙製のルーラーが付属。これを使って手首回りのサイズを測ったら、ベルトの裏側に記載されている番号を見ながら、同じ番号のところにバックルを動かせば、調整は完了する。簡単だ。ベルトはMとLの2サイズが同梱されていて、手首の太さに合わせて選択できる。

HUAWEI WATCH D2

まずは付属の紙製ルーラーでしっかりとサイズを測定

HUAWEI WATCH D2

その数値に合わせてベルトを設定する

HUAWEI WATCH D2

2サイズのベルトが同梱されているので幅広いユーザーが利用できる

 もう1点、正確な測定のためには、測定姿勢も非常に重要。落ち着いて呼吸を整えたうえでイスにリラックスして座り、足は組まずに下ろす。HUAWEI WATCH D2を装着した腕を心臓の高さにくるように持ち上げ、もう一方の腕で肘を支えた状態で測定する必要がある。正しい姿勢で測定できていない時には、警告表示でアシストしてくれるのであまり気負わずともOKだ。

HUAWEI WATCH D2

これが測定時の基本姿勢。HUAWEI WATCH D2の位置を心臓の高さにする

HUAWEI WATCH D2

しばらくジッとして測定が終わるのを待つ

HUAWEI WATCH D2

一般的な血圧計と同様にカフが膨らんで圧迫した後に徐々に開放されていく。とは言っても、嫌な感じがするような強い圧迫ではない

 さて、まずは手動で測定してみると、非常に静かなことが印象的。このレベルであれば、静かなオフィスやカフェ店内などで測定しても「あの人、血圧測っている」と特段注目を集めることもないだろうし、もちろん周囲に迷惑をかけることもない。

 測定時の締めつけは比較的弱めで、測定時間も約30秒とスピーディーなので、ストレスを感じることなくすんなりと習慣化できるだろう。

 自動血圧モニタリングについては、日中も夜間(※3)も自動測定の設定で試してみた。といっても、設定を終えてしまえば、あとは常時装着しているだけ。測定のタイミングになると、バイブレーションでリマインド。そこからカウントダウンがあって、測定が開始されるという流れだ。測定記録は蓄積されていって、HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計の画面でも確認できる。

※3:夜間の自動血圧モニタリング結果は、管理医療機器認証外のため、医療目的で使用できません。

HUAWEI WATCH D2

このように自動血圧モニタリングでは、夜間も含めて、血圧の波がしっかりとわかる

 ただ、1日の間には、移動中や睡眠中など、正しい測定姿勢をとれないタイミングも出てくる。その場合は、測定されても基本的には失敗してしまうのだが、一方で、測定自体は終わることもある。ただし、記録を見ると「正しい姿勢が保たれませんでした」や「測定中に動いてしまいました」といった注釈がついている。精確な測定結果を得るためには、できる限り正しい測定姿勢を心がけることが必要だ。

HUAWEI WATCH D2

正しくない姿勢で測定してしまった場合は、このような表示が出て、データ自体も記録されないので、おかしな血圧の数字が混ざったりはしない

 自動血圧モニタリングで気になっていたのが、夜間(睡眠中)の測定だ。HUAWEI WATCH D2は、測定時の締めつけが比較的弱めとはいっても、それなりの圧迫感はやはりある。そのため、睡眠が邪魔されてしまわないかと危惧していたのだが、結論を言うと、まったく問題なかった。筆者は元々、いったん寝たらあまり中途覚醒はしないタイプだが、それを差し引いても、これは驚きだった。

血圧のデータはスマホアプリに自動で蓄積されるので
手帳に書いたり、アプリに数字を打ち込む必要は無い

 測定結果は、ペアリングしたスマホにインストールした公式アプリ「HUAWEI Health」(Android/iOSに対応)から、いつでも確認できる。

HUAWEI WATCH D2

より詳しいデータは「HUAWEI Health」で見られる

 高血圧で通院すると、紙の血圧手帳を渡されたり、スマホアプリで記録することを勧められるのだが、自分でメモする必要がないのでとにかくラクチン。

 しかも週単位や月単位、時間帯での変化など、一定期間内で継続的なデータを把握できるので、次回の通院時に医師に相談するときも曖昧ではない具体的なデータを見せることができる。

 また、ヘルスケア機能などで記録したデータを家族や友人と共有できる「ヘルスケア共有」機能も用意されているので(共有するデータの範囲は設定が可能)、遠方に離れて暮らす家族の「見守り」用途などでも活用できる。健康状態が少々気になる両親へのプレゼントにもちょうど良さそうと思いついた。

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