ゲームや動画編集はもちろん自分だけのAIも作れちゃう
GIGABYTE AI TOPマザーボードはなぜ超高額なのか? AI研究者にはむしろ格安と言える製品だった
約18万円の「X870E AORUS XTREME AI TOP」を眺める
続いては、Socket AM5向けAI TOPシリーズの最上位に位置する「X870E AORUS XTREME AI TOP」を確認していこう。16コア/32スレッドで動作するコンシューマー向け
CPU最強となるRyzen 9 9950Xをラインアップしているだけあって、初回入荷分は残念ながら売り切れ。セカンドロットの入荷待ちとなっている。
同じ、”AORUS XTREME”の名を冠する「Z890 AORUS XTREME AI TOP」と比べると、「X870E AORUS XTREME AI TOP」は、メモリー冷却機構の「DDR Wind Blade XTREME」を備えず、「EZ デバッグ・ゾーン」もシンプルな構造になっているが、AI学習と普段使いを両立できるハイスペックな仕様になっている。
32スレッドで動作するRyzen 9のパフォーマンスを長時間安定して引き出すための電源回路には、VCOREに110A SPS採用の18フェーズ、メモリー周りとなるSOCに80A SPS採用2フェーズ、CPUに接続されたPCIeレーンのMISCにPpak 2フェーズを搭載している。GIGABYTEのコンシューマー向けマザーボード最上位となる「X870E AORUS MASTER」を上回る電源回路設計となっている。
LGA1851向けのAI TOPマザーボードと同じく、「X870E AORUS XTREME AI TOP」もマルチGPUをサポート。帯域もPCIe5.0に対応しており、PCIe5.0×16とPCIe5.0×8動作が可能だ。
計4基のM.2スロットを装備
学習データーセットを保存しておくなど、ストレージ構成も重要になるAI環境。「X870E AORUS XTREME AI TOP」のM.2スロット構成は1基のPCIe5.0×4、2基のPCIe4.0×4、1基のPCIe4.0×2となっている。各スロットを利用してRAID1やRAID5、RAID10のストレージを構成できる。