指定信用情報機関のシー・アイ・シー(CIC)は10月29日、消費者向けにクレジット取引の信用状態を数値化する「クレジット・ガイダンス」の提供を開始すると発表した。サービス開始は11月28日の予定。
消費者自身で信用スコアを確認可能に
クレジット・ガイダンスは、CICが保有する信用情報を分析して200~800の3桁の数値(指数)で示し、算出理由を最大4つまで提示するサービス。指数は支払状況や残高、契約数、契約期間、申込件数といった客観的な取引事実のみを基に算出され、年齢や性別、勤務先、居住地などの属性は影響しない。
本サービスを利用する場合、CICが提供する信用情報開示制度とセットで申し込む形となる。クレジット・ガイダンス自体は無料だが、信用情報開示制度の手数料(ネット申込500円/郵送1500円)が必要だ。
また、サービス導入にあわせて、CICから加盟企業へのクレジット・ガイダンス情報の提供停止/停止解除の手続きも可能となる。
同社はクレジット・ガイダンスの導入により、消費者が自身の信用状態を容易に把握できるようになり、金融リテラシーの向上や多重債務、自己破産などの未然防止に繋がるとしている。
CICは1984年創立の企業で、主に個人の信用情報(クレジットカードやローンなどの支払い歴等)を扱う指定信用情報機関。同社の会員となっている企業は、顧客から割賦販売やクレジットカード、ローン等の契約を求められた際、CICから顧客の信用情報の提供を受け、審査に活用できる。