FacebookやInstagramを運営するメタは10月22日、顔認証技術を活用した新たな取り組みを発表した。有名人の画像を不正に使用した詐欺広告や、なりすましアカウントからユーザーを保護することが目的。
メタによると、広告審査システムに顔認証技術を導入し、有名人の画像を使用した疑わしい広告を検出する実験をしているという。システムが詐欺の可能性を検知すると、広告内の顔とFacebookやInstagramのプロフィール写真を比較し、一致した場合は広告をブロックする。
アカウント乗っ取りからの復旧工程にも顔認証技術の導入を検討している。ユーザーがビデオセルフィーをアップロードすると、システムがアカウントのプロフィール写真と比較して本人確認をするというもの。
メタでは、これらの取り組みがプライバシーに配慮して実施されると説明している。顔認証データは一時的に生成され、比較後は即座に削除されるという。また、ユーザーには通知が送られ、オプトアウトの選択肢も提供される。
メタでは、規制当局や政策立案者、専門家との対話を続けながら、この分野への投資を続けていく方針を示している。