東京海上日動火災保険は10月7日、同社の業務委託先(東京損保鑑定)がランサムウェアの被害を受け、顧客情報など約7万2000件が漏えいした可能性があると発表した。
契約者や事故の相手方の氏名などが漏えいか
10月7日時点で、漏えいした可能性のある情報は以下のとおり。クレジットカードや銀行口座といったセンシティブな情報の漏えいは確認されていない。
対象となる保険種別:火災保険、自動車保険、その他賠償責任保険等
漏えいの可能性がある個人情報:
・契約者の氏名
・被保険者の氏名、住所、電話番号
・証券番号
・保険事故の相手方の氏名
・損害査定のために提出された書類一式等
同社によると、委託先の東京損保鑑定で8月29日、サーバー内のファイルが閲覧不能となるトラブルが発生。調査の結果、サーバーの一部で保管しているファイルが暗号化され、情報が漏えいした可能性があることが判明したという。
東京損保鑑定側の発表では、10月4日の段階では情報漏えいは確認されていないものの、引き続き外部の専門家と連携し、全容把握のための調査を継続。調査終了は11月以降となる見通しだ。
東京海上日動では情報漏えいのおそれがある顧客や事故の相手方の特定を進め、特定でき次第、速やかに連絡するとしている。