地方版JAWS DAYSとも言えるJAWS FESTAがいよいよ10月12日（土）に迫ってきた。今年は初めての広島開催。と言いつつ、会場は隣の東広島だし、本編は15時で終わるし、いろいろなぞも多い。実行委員長の丸本健二郎さんと副実行委員長の山﨑奈緒美さんに今年のFESTAの見どころや歩き方について聞いた（以下、敬称略）。
JAWS FESTA in 広島は10月12日開催！
コロナ禍前からずっとやりたいと言っていた
大谷：コロナ禍を経て、久しぶりのJAWS FESTAの参加です。まずは今の募集状況はどんな感じですかね。
丸本：現時点（9月23日）で本編は400名くらいですかね。
山﨑：参加者が330名で、個人サポーターが70人。学生が8人くらい……って、数字合わないぞ（笑）。
大谷：まあ、400人くらいということで。
丸本：参加者は東京と広島、大阪、神奈川からが多いですね。学生に来てほしいので、今回大学を会場にしたのですが、あまり学生が来ていない。このままだとキャパシティあふれちゃうので、残りは学生枠でとっておきます。
大谷：今回、広島になった経緯を教えてください。
丸本：ずっと私が広島でやりたいと行っていたのですが、コロナ明けで去年ようやくFESTAが再開されることになり、手を挙げたのが九州と広島と金沢でした。去年は、仕事も忙しかったので、「僕やりたいです」と言っていただけなのですが、九州はすごいプレゼン資料が出てきたんです。
実行委員長の丸本健次郎さん
大谷：やる気すごい、みたいな（笑）。
丸本：でも、けっこう僅差だったんですよね。こんなに雑な「やります」だけで、僅差になるなら広島みんな来たいんじゃないかと思って、今年手を挙げたら、うちだけだったんです。
山﨑：金沢は地震の件があったので、今年は見送りますという感じでした。
丸本：そう考えると、あんまり面白い流れじゃないですね。結果的に広島しかなかったから、広島でやるかみたいな（笑）。
大谷：いやいや、僅差になるくらいなんで、みんな広島行きたいんですよ。何事も前向きに考えましょう（笑）。
なぜ東広島が会場なのか？
大谷：今回、JAWS FESTA 2024 in 広島と言ってますが、本編の会場は広島からちょっと離れた東広島にある広島大学です。過去、松山や東北も会場になっていたので、大学が会場であることは珍しくないっちゃないんですが、なぜ東広島の広島大学が会場なんですか？
丸本：よ・く・ぞ、聞いてくれました。実は東広島の西条は伏見や灘と並ぶ日本三大酒処で、年に一度「酒まつり」というイベントがあります。だから、今回はFESTAの開催日をこの酒まつりに当てたんです。せっかく広島まで来てもらうのであれば、FESTAだけ参加して帰るのではなく、酒まつりにも参加してもらいたいと思って、会場とスケジュールを決めました。
大谷：酒まつりドリブンでFESTAの会場と日程が決まったんですね（笑）。
丸本：はい。だから、本編は15時には終わります。これは本編終わったら、そのまま酒まつりになだれ込みましょうというプログラムなんです。
本編、終わるの早い（笑）
大谷：私も行くに当ってスケジュール調べたんですけど、「ん？終わるの早くね？」とか、「ん？懇親会が2回か、3回なくね？」とか思ったんです（笑）。
丸本：「酒まつりに行くから、勉強会を早く切り上げましょう」という私の案は実行委員内でももめました。「そもそも勉強会やるのが目的なのに、なんで早く切り上げるんですか？」と聞かれたので、「酒まつりだよ」と（笑）。
大谷：じゃあ、これは丸本さんの実行委員長強権的な感じで決まったんですね。
丸本：はい。せっかくのFESTAなんだから、広島を楽しんでもらうことを趣旨にしようと思いました。
でも、東広島に近い勉強会会場は、広島大学しかない。バスに乗って行かなければならないから、足は悪いし、そりゃ叩かれますよね。それでも学生さんを呼びたいから、広島大学なんだとねじ込んだんですが、結局学生はまだ8名で、ばつ悪いなと（笑）。
山﨑：だから丸本さんも近畿大学で講演して、学生さんに宣伝するんですよね（オオタニ註：これで参加者も17名に増えたそうです。パチパチ）。
泊まる場所、移動手段、大人の遠足まで当日の歩き方ガイド
大谷：さて、イベントのおおまかな流れを教えてください。
山﨑：まず前日の10月11日（金）に、広島市内で前夜祭があります。で、本編終わったら、16時から広島大学の近くのホテルで一次会があります。
その後にバスで東広島の西条に移動して、酒まつりになだれ込む予定です。一部チケットを購入するゾーンもありますが、日本中のいろいろなお酒も試飲できます。街全体が会場になっているみたいです。
大谷：本編の話は全然ないんですね。
山﨑：（笑）。その後に同じ会場内のコミュニティスペースで三次会も用意してありますが、みなさまへべれけになっていると思います。しかも、すでにキャンセル待ちです。
大谷：お酒好きの人は楽しいですね。
山﨑：2019年に丸本さんに連れられて行ったのですが、楽しいです。私はすぐにヘロヘロになりましたが（笑）。
副実行委員長の山﨑奈緒美さん
大谷：今回のFESTAって、会場がめちゃ分散してるじゃないですか。私も広島には市内の取材で一度しか行ったことないので、正直どこに泊まって、どのように移動すればいいのか、まったく想定できていません。そういう人も多いと思うので、いろいろ教えてください。
丸本：まず泊まるのは、広島市内ですね。どのみち東広島は祭りがあるので、すでにホテルの空きがありません。
前夜祭に参加する方はまず広島に向かってもらい、市内で泊まります。当日の朝は電車で広島から西条に来てもられば、広島大学行きのバスが15分に1回ほど運行していますので、こちらに乗ってください。
山﨑：広島の人たちは酒まつりに行くのに、まず広島大学に車を止めに行くらしいんです。そこからバスで西条駅近くの酒まつりに行きます。そこで、酒まつりの実行委員会と相談し、逆方向にあたる酒まつり会場から広島大学行きのバスに乗せてもらえることになりました。空のバスよりも人乗せる方がよくない？という感じで。
酒まつりを楽しんだら、西条から広島までは電車を使えるので、ご安心ください。あと、実行委員会渾身のGoogleマップ飲食店リストもありますので、そちらも活用してもらって、広島の夜を楽しんでいただければ！
渾身の飲食店マップも用意されてます！
大谷：で、翌日の日曜日にもイベントがあるんですよね。
山﨑：チケット売り切れましたが、「大人の遠足」があります。午前中に宮島で観光し、その後オタフクソースさんが運営するオコスタという会場で、広島のお好み焼きを作るハンズオンがあります。このオコスタのハンズオンのキャパは決まっているのですが、宮島はみんなで行ってOKだと思います。
丸本：お好み焼き屋さんを経営したい人がお好み焼きの焼き方を学ぶところで、お好み焼きコンサルタントが教えてくれます。僕もハンズオンを受けた結果、7mm厚の巨大な鉄板を3万円くらいで買って、うちで焼いています（笑）。
地元の自治体もサポート とにかく広島を楽しんで！
大谷：じゃあ、酒まつりの話はそろそろ終わりにして（笑）、本編の話に。
山﨑：はい。エンタープライズ、コミュニティ、テクノロジー×2、地元企業、お祭りの全部で6つのトラックで構成されています。地元企業は広島銀行、三島食品、おたふくさんのほか、地元の東広島市も登壇します。
公募したテクノロジートラックも最初は1つのトラックだけで、7つの枠だったのですが、79も集まってしまったんです。さすがに競争率が高すぎたので、トラック自体を増やして、2つになりました。エンタープライズやコミュニティに関しては、こちらからお声がけさせてもらいました。で、先ほどお話ししたとおり、15時半からは一次会です。
丸本：セッションのトピックはキーノートで、広島県知事が登壇してくれます。クラウドっぽい話をしてもらい、残り10分は友岡賢二先生に登壇してもらい、Q&Aを繰り広げてもらいます。広島県も、東広島市も、スペシャルサポーターに名前を連ねてくれています。
大谷：なるほど。こういうイベントが地元に来るのは、自治体としてもウェルカムなんですね。
丸本：広島県って、今年日本で一番転出が多い県になってしまったんです。広島県としては、当然ながら外から人を呼びたい。県外から人を呼んできて、広島県について知ってくれるのはありがたいわけです。
山﨑：その日は同時多発的にいろいろなイベントをやっていて、同じ広島大学の別の会場で「Hi HIROSHIMA」のスペシャルセッションが開催されるようです。そちらに参加しても面白いと思います。
大谷：土曜日にポツンとイベントやっているわけではなく、ほかのイベントもやっているんですね。では、最後にアピールをお願いします。
丸本：広島に来てくれる人をいかに楽しませるかが僕のモチベーションなので、酒まつりや宮島を楽しんでもらい、お好み焼きを焼いてくださいというのが、僕のアピールですかね。
