このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

Premium-Line B650FD-Mini/T/Aをレビュー

Ryzen 7 9700X&RTX 4070 SUPERを搭載する10.4L小型ゲーミングPCの驚くべき完成度、「黒神話:悟空」も4Kプレイ可

2024年09月28日 10時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ジサトライッペイ/ASCII

提供: 株式会社サイコム

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ゲーミング性能を定番ベンチマークでチェック

 ここからは定番のゲーム系ベンチマークソフトを中心に、Premium-Line B650FD-Mini/T/Aのゲーミング性能に迫ろう。まずは、FF14ベンチマークから。画質プリセットは「最高品質」で、解像度をフルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)の3パターン。なお、グラフィックスアップスケールタイプは標準のFSR(100)としている。

Ryzen 7 9700X&RTX 4070 SUPERを搭載する10.4L小型ゲーミングPCの驚くべき完成度、「黒神話:悟空」も4Kプレイ可

FF14ベンチマークの結果(4K、FSR)

 スコアーはフルHDで26180、WQHDで19938、4Kで10334と、いずれも評価は「快適」以上の好成績。レポート出力機能でフレームレートを見てみると、4Kでも平均約72.7fpsと高水準を維持していた。FF14は人気のMMORPGだけに、リッチな画質で遊びたいという人も多いだろう。この結果なら、4Kゲーミングも視野に入れていい。

 ちなみに、もう少しフレームレートが上がるのではないかと期待し、グラフィックスアップスケールタイプを「DLSS」に変更してみた結果がこちら。

Ryzen 7 9700X&RTX 4070 SUPERを搭載する10.4L小型ゲーミングPCの驚くべき完成度、「黒神話:悟空」も4Kプレイ可

FF14ベンチマークの結果(4K、DLSS)

 フルHDで25357、WQHDで19163、4Kで10946と、4Kだけ微増してほかは微減といった結果。これは60fpsを割ることがほぼないフルHD、WQHDではDLSSがまともに機能せず、4Kでしか効果がなかったと考えるのが自然だろう。

 ちなみに、4Kでは平均フレームレートが約72.7fpsから約76fpsに上昇しているほか、最低フレームレートも44fpsから49fpsに上がっていた。4Kゲーミングなら、DLSSを有効にすることをオススメしたい。

 続いて、グラフィックの美しさと、ほどよい難易度から人気のアクションRPG、「黒神話:悟空」(Black Myth: Wukong)のベンチマークツールを試してみよう。同タイトルは多くの画質設定項目があるものの、「推奨画質を適用」を選んでおけば、まず間違いない。

 しかし、設定を詰めれば、より高画質かつ快適に遊べると踏み、「FPS95パーセンタイル:60fps以上」をボーダーとして、限界ギリギリの画質設定を探ってみた。なお、解像度はフルHDでは軽すぎたのでWQHDとしている。

 まずは、推奨画質を適用してみたところ、「サンプリング解像度:50」、「DLSS」、「フルレイトレーシング:OFF」「画質レベル:超高」という設定になっていた。このままでは軽いので、「フルレイトレーシング:中」に変更して試した結果がこちらだ。

Ryzen 7 9700X&RTX 4070 SUPERを搭載する10.4L小型ゲーミングPCの驚くべき完成度、「黒神話:悟空」も4Kプレイ可

黒神話:悟空 ベンチマークツールの結果(WQHD、DLSS、サンプリング解像度「50」、レイトレーシング「中」、画質「超高」)

 95パーセンタイルで109fpsと非常に高いフレームレートになっており、かなりの余裕が感じられる。そこで、画質レベルを「超高」から「最高」に変更。さらに、フルレイトレーシングも「中」から「超高」にして、もう一度試してみた。

Ryzen 7 9700X&RTX 4070 SUPERを搭載する10.4L小型ゲーミングPCの驚くべき完成度、「黒神話:悟空」も4Kプレイ可

黒神話:悟空 ベンチマークツールの結果(WQHD、DLSS、サンプリング解像度「50」、レイトレーシング「超高」、画質「最高」)

 ここまで重たくしても、まだ95パーセンタイルで86fpsと高い。そこで、さらにディテールを向上させるため、サンプリング解像度を「50」から「80」まで引き上げてみた。

Ryzen 7 9700X&RTX 4070 SUPERを搭載する10.4L小型ゲーミングPCの驚くべき完成度、「黒神話:悟空」も4Kプレイ可

黒神話:悟空 ベンチマークツールの結果(WQHD、DLSS、サンプリング解像度「80」、レイトレーシング「超高」、画質「最高」)

 95パーセンタイルで62fpsに。どうやらこのあたりが快適にプレイできる限界設定となるようだ。ちなみに、解像度を4Kにすると「サンプリング解像度:50」、「DLSS」、「フルレイトレーシング:中」「画質レベル:超高」という設定で、95パーセンタイルが65fps。そこまで画質を落とさなくても、十分4Kで遊べるだけの実力がある。

 最後に、定番の「3DMark」も測定したので結果をまとめておこう。ほかのPCとの性能比較に役立ててほしい。

Ryzen 7 9700X&RTX 4070 SUPERを搭載する10.4L小型ゲーミングPCの驚くべき完成度、「黒神話:悟空」も4Kプレイ可

3DMarkの結果

まとめ:長く使えるし、長く使いたくもなる完成度

 Premium-Line B650FD-Mini/T/Aの魅力は、高性能なCPUやビデオカードを搭載しながら、驚くほどコンパクトだということ。また、机の上など「見える場所」に置いておきたくなるシャレたデザインも、所有欲をかきたてられる。性能が高ければ長く第一線で快適に使えるし、長く愛用したいと思わせるデザインという点からも、完成度の高いPCだと言える。

 もちろん、使っているうちに不調になることもあるだろう。そんな時でも標準で2年間の保証、無償のオーバーホール、有償のアップグレードなど、サービスが手厚いので心強い。愛着をもって1台のPCを長く使いたい人なら、本機は強烈にオススメしたい1台だ。

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ