Premium-Line B650FD-Mini/T/Aをレビュー

Ryzen 7 9700X＆RTX 4070 SUPERを搭載する10.4L小型ゲーミングPCの驚くべき完成度、「黒神話：悟空」も4Kプレイ可

ツールレスメンテナンスや無線機能がありがたい

　PCを長期間使っていると、どうしても内部にホコリがたまり、ファンやヒートシンクに付着することになる。結果、冷却性能が落ちてしまい、購入時よりも温度が高くなりがちだ。しかし、ダストフィルターを多用すれば吸排気量が減るので、やはりこちらもPCケース内の温度上昇をまねく恐れがある。

　となると、理想は定期的にPCケース内のホコリをエアダスターなどで取り除いてやる。というメンテナンス方法がベストになるが、Premium-Line B650FD-Mini/T/Aはツールレスで開閉できるのでラクチンだ。サイドパネルは下から跳ね上げるだけで開けられるし、天面パネルもサクッと外せる。

天面パネルは背面の帯を後方に引っ張ると外れる

　普段の使いやすさという点では、インターフェースも重要だろう。コンパクトサイズとはいえデスクトップPCなので、ノートPCよりもインターフェースは充実している。リア側はUSB Type-Aが5基（USB 3.2 Gen 2が3基、USB 3.2 Gen 1が2基）に、USB Type-C（USB 3.2 Gen2×2）も1基備える。

　また、通信機能では2.5GbE対応の有線LANを装備。有線LANは遅延や速度低下が起こりにくいため、ゲームや在宅ワークのオンライン会議などで重宝するだろう。

USB Type-A×5、USB Type-C、2.5GbE有線LANと必要十分

　デスクトップPCだとWi-Fiはいらないと考える人も多いが、ワイヤレスでネットワークに接続できるのは意外と便利。ルーターに有線接続できない間取りなら重宝するだろうし、なによりケーブルは少ないほうが机まわりをすっきり使える。

　Premium-Line B650FD-Mini/T/Aは、6GHz帯にも対応しているWi-Fi 6Eとをサポート。Wi-Fiルーター側の対応も必要だが、空いている帯域が利用できるため、周囲の影響を受けづらい。

Wi-Fi 6Eに対応。Bluetooth 5.3も使えるので、映像ケーブルと電源ケーブルのみのシンプルなデスクトップ環境を構築しやすい

　フロント側のインターフェースはシンプルで、USB Type-C（USB 3.2 Gen 2）とUSB Type-A（USB 3.2 Gen 1）を1ポートずつ装備。数が少ないので基本はリア側のUSBを利用し、USBメモリーやゲームパッドなど、着脱の機会が多い周辺機器専用にするといいだろう。

フロントUSBはType-CとType-Aの2ポート。ウォルナット無垢材がシャレている