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AI PCの本命CPU=インテル「CoreUltraシリーズ2」ついに登場!! 第14回

デル、XPS史上最薄でCore Ultra シリーズ2を搭載した新型「XPS 13」 

2024年09月20日 20時10分更新

文● 市川/ASCII 編集⚫︎ASCII

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New XPS 13

 デル・テクノロジーズは9月20日、Lunar LakeことインテルのCore Ultra シリーズ2を搭載したモバイルノートPC「XPS 13」を発表した。

 新しいXPS 13は「デザイン」「サステナビリティ」「ハイパフォーマンス」という筐体のコンセプトはこれまでと同様だが、大きく変わったのはその中身だ。

インテルCore Ultra シリーズ2。CPUとメモリーが統合されている。

構成の選択肢は豊富、Netfilxを1日以上連続再生できる

 CPUはCore Ultra 5/7/9プロセッサー(シリーズ2)、メインメモリーはLPDDR5xの16GB/32GB(CPUに結合)、SSDは512/1TB/2TBから選択可能。全構成がインテルEVO Editionに対応している。

 CPUにメモリーを結合したことで、ラインアップはインテルCore Ultra 5/16GBメモリーモデル、インテルCore Ultra 7/16GBメモリー、インテルCore Ultra 7/32GBメモリー、インテルCore Ultra 9/32GBメモリーモデルなど、CPUの種類と搭載メモリーを併記したものとなる。

 省電力性・駆動効率も持ち味。Dellラボでの検証で、4K画質のNetflix4K動画を再生した場合のバッテリー持続時間は最大26時間。またテキストや画像生成、写真/ビデオ編集も高速化している。

 シリーズ2のCore Ultraはシリーズ1と比較して最大50%消費電力が低減、GPU電力効率は最大2倍となっている。

 ディスプレーはフルHD(1920×1200ドット)、QHD(2560×1600ドット)、OLED(2880×1800ドット)の3タイプが選べる。リフレッシュレートは最大120Hzと、普段使いからクリエイターまで使える。

タッチファンクションキーとガラス製タッチパッドが特徴的

 筐体はXPSお馴染みのアルミ削り出しで、無駄なものを省いたシンプルで美しい設計。物理キーボードをなくしたタッチファンクションキーや、パームレストとシームレスに一体化したガラス製タッチパッドが特徴的だ。また左右にThunderbolt 4ポートが1つずつ搭載されているため、ユーザービリティーを非常に意識した設計となっている。

 1080p(フルHD)画質のウェブカメラも搭載。サウンド面ではDolby AtmosとWaves MaxxAudioを搭載し、ウェブ会議などでクリアなコミュケーションをとれる。

 サイズは幅295.3×奥行199.1×高さ14.8(有機ELディスプレー)/15.30mm(フルHD+とQHD+ディスプレー)。重さは約1.18kg(有機ELディスプレー)/1.22kg(QHD+フルHD+ディスプレー)。

 実売価格は、インテルCore Ultra 5/16GBメモリー/512GB SSD搭載モデルがおよそ26万円前後、インテルCore Ultra 7/32GBメモリー/1TB SSD搭載モデルがおよそ33万円前後となる見込みだ。

 9月27日よりフルカスタマイズモデルを販売開始予定、後日一部構成の即納モデルも展開され、11月下旬より一部量販店にて販売を開始する予定だ。

ローカルで高性能にAI処理

 Core Ultra シリーズ2では、処理性能はGPU最大67TOPS、NPU最大48TOPS、CPU最大5TOPSとなり、AI演算処理能力は最大120TOPSを実現している。

 発表会では、高性能をアピールするため、画像生成AI「Stable Diffusion」をつかったデモも実施された。ネットにつながずローカルで、5枚の画像を生成するというデモだったが、1分以内に5枚の画像が生成されていた。

 またデモでは、テキスト生成AI「ELYZA」をつかったLLM実践も行われた。源氏物語の説明をしてくれというプロンプトを入力し、ローカルでテキスト生成が抽出された。

 現状Copilotなどはネットに繋ぎ、テキスト生成をするが、いずれはローカルで生成AIができるということを証明したのは、AI PCというカテゴリーにおいて大きなアドバンテージになっていきそうだ。

およそ半数がAI PCを購入している

デル・テクノロジーズ ジャパンコンシューマー&リテール アソートメントプランナー兼コンサルタントの松原 大氏

 発表会では、同社の松原氏より、AI PC(NPU搭載モデル)販売状況についても触れられた。2024年第3四半期において、48%となっており、ほぼ半数がAI PCを選択している状況だという。

 AI PCについて、市場の反応は好印象で積極的に購入にしているそうで、同社は今後もNPU搭載モデルを伸ばしていき、AIによって便利につかえる製品を展開したいと話していた。

 New XPS 13は、AI PCひいてはCopilot+ PCのさらなる起爆剤となっていきそうだ。

インテル 技術本部部長
工学博士の安生 健一郎氏

 また発表会にはインテルの安生氏も登壇。Core Ultra シリーズ2のEコア、Pコアのパフォーマンス性能、Core Ultra シリーズ1と比較した電力効率など、性能の高さを語っていた。

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