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「哺乳類が肛門で呼吸できる」と発見! 日本にイグ・ノーベル賞

2024年09月13日 12時06分更新

文● Ykm/s 編集●ASCII

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論文「Mammalian enteral ventilation ameliorates respiratory failure」より

 米国科学誌「Annals of Improbable Research」が主催する「イグ・ノーベル賞(Ig Nobel Prize)」は9月12日、今年の受賞者を発表し、京都大大学院などの「哺乳類も肛門から酸素を取り込める」研究などが受賞した。

 イグ・ノーベル賞は科学研究における面白いが埋もれた研究を称えるために1991年に創設された賞。日本の研究も頻繁に取り上げられている。今回、「生理学賞」として受賞した「腸呼吸」研究は、京都大大学院・東京医科歯科大学統合研究機構、名古屋大学大学院医学系研究科呼 吸器外科学、京都大学呼吸器外科との共同研究。

 ドジョウなど一部の生物は腸から酸素を取り込むことができるが、哺乳類でも可能かどうかを検証したもの。肛門からの酸素注入のほか、酸素を溶け込ませたパーフルオロカーボン溶液に肛門を注入。マウスやブタなど成功し、とくに腸管粘膜の損傷や障害は認められなかったという。

 人間への応用も想定し、とくに新型コロナウイルスなどによる重篤な呼吸器不全の治療・救急医療に利用できるとしており、企業などと連携して医療法や器具の開発を進めている。

論文が掲載されたCell Pressの医学論文誌Med(2021年1月)

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