相鉄グループが横浜駅西口の大規模再開発に着手する。相鉄ホールディングスと相鉄アーバンクリエイツは9月11日に「横浜駅西口大改造構想」を公表し、2040年代の実現を目指して本格的な検討に着手すると明らかにした。
この構想は、1952年に相鉄グループが土地を取得して以来、70年以上にわたる横浜駅西口の開発の歴史を踏まえ、新しい時代に適した都市再生を目指すもの。国際都市横浜の玄関口として、世界から選ばれる競争力のあるまちづくりを官民一体で推進する計画だ。
構想のコンセプトは「Well-Crossing」として、現在の横浜駅西口の魅力に「Well-being(豊かさ)」を加えた新たな街づくりを目指す。具体的には、人々が集い、まちの回遊の拠点となる「ひとにやさしい空間」づくりを横浜市と連携して進める予定だ。
スケジュールとしては、2020年代後半から相鉄ムービルの建て替え工事を開始し、2040年代までに構想全体の実現を目指す。相鉄ジョイナスや横浜高島屋が入る新相鉄ビルの建て替えも視野に入れており、ハイクラスのオフィスビルやエンターテインメント、スポーツ施設など、西口に不足している機能を充実させる方針だ。