警察庁は9月12日、マイナンバーカードへの運転免許証機能の搭載(いわゆる「マイナ免許証」)について、2025年3月の運用開始に向け、関連法規の改定などの準備を進めていることを明らかにした。マイナ免許証の導入後も従来型免許証の発行も継続し、両者の併用も可能。更新料は従来型のみ現行より高くなる見通しだ。
マイナ免許証一本化なら更新料は値下げ
マイナ免許証導入後の免許証更新手数料(予定額)は以下のとおり。現行の金額(2500円)と比べ、従来型免許証を利用する場合は値上げ、マイナ免許証のみを利用する場合は値下げとなる。
・マイナ免許証のみ利用……2100円(400円値下げ)
・従来型免許証のみ利用……2850円(350円値上げ)
・マイナ免許証と従来型免許証の併用……2950円
・免許の新規取得または更新時以外でマイナ免許証に変更する場合……1500円
マイナ免許証と従来型の免許証との違いは、住所情報が自治体のシステムと連携しているため、引っ越しの際、役所で転入手続きをするだけで免許証の住所変更も済んでしまうこと。これまでのように、役所と警察署の両方で住所変更手続きをする必要はない。
また、免許更新の講習をPCやスマートフォンからオンラインで受けられるのも、マイナ免許証ユーザー限定だ。
導入日程や更新手数料については9月12日現在、まだ案の段階で、正式決定ではない。警察庁では9月13日から10月12日まで本件に関する意見(パブリックコメント)を募集し、その結果を踏まえ、改正に向けた手続きを始める見通しだ。