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続編やリメイクで盛り上がり中!80年代洋画名作を振り返り

2024年08月27日 17時00分更新

文● 神野栄子

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 1980年代の映画は、70年代後半以降の大衆受けする明るいエンタメ作品人気の流れから、青春もの、SF、ホラーなど、ティーンを始めとする若者たちがワクワクする作品がたくさん誕生した。いまでは大御所といわれる監督やプロデューサー、映画スターが台頭したのもこのころ。それから時を経て、近年、当時の続編やリメイクが続々と制作されて話題になっている。かつてヒットしたものであれば再び成功が見込めるというのがあるだろうが、ヒットした所以の物語の力もある。今回は、いまの若い世代に(もちろん懐かしく思う世代にも)ぜひ観てほしい、予定を含めて続編&リメイクの元となった80年代の名作を5つ紹介。

『トップガン』(1986年)

 当時アイドル的人気だったトム・クルーズを“世界のスター”に押し上げたのが本作。トムはアメリカ海軍に所属する若き戦闘機パイロットである主人公マーヴェリックを演じ、トップガンと呼ばれるエリートパイロットを養成する訓練学校で成長していく姿が描かれた。恋、友情、ライバル、悲劇と王道の展開ながらその構成のうまさと、アメリカ海軍が全面協力した迫力ある戦闘機シーンも魅力で、主題歌「デンジャー・ゾーン」をBGMにして戦闘機が映し出されるところは、初見でも、何度リピートしてもゾクゾクするかっこよさだ。トムがそのまま主演を務めた続編『トップガン マーヴェリック』(2022年)は、世界興行収入14億ドル超えの記録的ヒットとなり、当時を知らない世代も熱狂するコンテンツとしての強さを知らしめた。第3弾の製作も進められているという報道があり、ファンの期待が高まっている。

『インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》』(1981年)

 ジョージ・ルーカスが製作総指揮を務め、スティーヴン・スピルバーグ監督、ハリソン・フォード主演の人気シリーズの記念すべき第1作目。第二次世界大戦が迫る1936年が舞台で、考古学者インディアナ・ジョーンズが陸軍情報部からの依頼で神秘的な力があるとされる聖櫃をナチス・ドイツより先に確保しようと動く。銃撃戦や爆破、仕掛けられたトラップを潜り抜け、まさに冒険活劇の様子にハラハラドキドキ。宝探しのロマンがある一方で、ホラー描写がアクセントになっているのもポイントだ。1984年に第2作『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』、1989年に第3作『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』、2008年に第4作『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』と続き、そして監督が交代した2023年の第5作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』でも撮影当時79歳のハリソンが主演を張ったが、これでハリソンは役から卒業といわれており、少々寂しい。

『ゴーストバスターズ』(1984年)

 ゴースト退治会社を立ち上げた科学者3人が、ゴーストだらけになったニューヨークのまちを救う活躍を描く。コメディをベースに、ホラーとアクションが絶妙に融合し、幅広い世代が楽しめるのもヒットの要因だ。「ゴーストバスターズ!」というキャッチ―なコーラスが入った主題歌、会社のロゴでメインビジュアルにも使用されているゴーストの立ち入り禁止を表す“ノーゴーストマーク”、そして愛嬌ある顔つきの巨大おばけキャラクター“マシュマロ・マン”も印象に残り、余韻を深める。1989年に続編『ゴーストバスターズ2』が公開されたあと、2016年のリブート版『ゴーストバスターズ』を挟み、2021年の『ゴーストバスターズ/アフターライフ』、2024年の『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』とシリーズ化。

『ヘル・レイザー』(1987年)

 80年代のホラーブームの中で、古典ホラーの雰囲気も漂いつつ新しくもある独特の怪奇さで人気を博したイギリス映画。極限の快楽をもたらすという謎のパズルボックスを手に入れた男が、魔界から現れた魔道士によって八つ裂きにされ、肉体を失ってしまう。数年後、彼の屋敷に弟とその妻が移り住み…という物語。肉片が飛ぶスプラッター描写も、現代と比べてしまうと血糊が分かる非リアルさ。だが、ホラーアイコンの1人となった一度見たら忘れられない頭部全体にピンを刺したピンヘッドほかボンデージファッションを取り入れた魔道士の独創的なスタイルなど怖さと官能をミックスした、いま見ても斬新な設定、薄気味悪さや後味悪さがある幻想世界に引き込まれていく。シリーズとしては全11作を数えるが、最新は原点回帰を図って第1作をリメイクした『ヘル・レイザー(2022)』なので見比べるのも面白い。

『愛と青春の旅立ち』(1982年)

 海軍士官学校に入学した青年が主人公の80年代青春映画の代表作。主演したリチャード・ギアはこれが出世作の一つとなり、クライマックスで制服に身を包んで愛をつかみに行くシーンは多くの女性ファンをとりこにした。また、第55回アカデミー賞では、主人公を厳しく指導する軍曹役で最終的に感動をもたらしたルイス・ゴセット・ジュニアが助演男優賞に、主題歌がアカデミー歌曲賞に輝いた。アメリカのメディアによれば、現代版リメイクが予定されており、『トップガン マーヴェリック』に出演したマイルズ・テラーが主演するという。

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