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架空の映画祭サイトが続出 詐欺目的か

2024年08月26日 18時45分更新

文● @sumire_kon

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名古屋国際映画祭のウェブサイト

名古屋国際映画祭のウェブサイト(インターネットアーカイブより)

 2024年8月22日頃から、架空の映画祭を名乗り、実在の映画館などの名称やイベント画像を無断使用したサイトやSNS(X)アカウントが相次いで出現。被害を受けた各施設が注意を呼びかけている。

名古屋から広島まで複数の施設が被害に

 8月26日現在、注意喚起されているイベントの名称は以下のとおり。

・名古屋国際映画祭
・京都河原町国際映画祭
・大阪国際短編映画祭
・広島短編映画祭

 各イベントの告知サイトは、一般的なイベント告知サイトによく似たつくりで、一目見た程度では違和感もない。だが、落ち着いて確認すると、案内文が機械翻訳のような不自然な日本語になっている、画像生成AI特有のアルファベット以外の文字が潰れた状態のロゴを使っている、一部のイベントの開催期間が大規模イベントに向かない正月三が日を含む日程となっているなど、不審な点が複数見つかる。

 施設名や過去のイベントの写真が無断使用されるなどの被害を受けたのは、「シネマスコーレ」(名古屋)、「京都芸術センター」「シネ・ヌーヴォ」(大阪)、「イオンシネマ広島」の4施設。各施設とも上記のイベントとは無関係だと公式Xアカウントでポストしており、SNS(X)では本件がチケット代金や出展料などを騙し取るタイプの詐欺ではないかと指摘する声も挙がっている状況だ。

 8月26日16時現在、各イベントサイトのうち、日本語版にアクセス可能な状態を保っているのは広島短編映画祭のみ。同サイトでは最近のネット上での報道は事実無根であるとした上で、公式サイトは攻撃を受け、復旧作業中であるという内容の抗議文のみを掲載している。

広島短編映画祭運営側の抗議文

広島短編映画祭公式サイトより

 なお、会場としてイオンシネマ広島の名称を利用した件については、抗議文では触れられていない。

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