西日本旅客鉄道(JR西日本)は8月21日、新しい決済サービス「Wesmo!(ウェスモ!)」を2025年春に開始することを発表した。
銀行口座からのチャージや会員同士の送金にも対応
Wesmo!は「Moving is Value」をコンセプトとした同社独自の決済サービス。名称は「西日本を起点にもっとつながる(WEST+もっと)」や「西日本から心と未来を動かす(WESTER+Move)」という想いを込めたものとされる。
個人向けと店舗・企業向けがあり、主なサービス内容はそれぞれ以下のとおり。
●個人向け
・銀行口座からのチャージや会員同士の送金に対応
・JR西日本のクレジットカード「J-WESTカード」や交通系ICカード「ICOCA」と組み合わせることで、WESTERポイントを貯めたり、使ったりすることが可能
●店舗・企業向け
・低コストで手軽にキャッシュレス決済の導入が可能
・売上金の最短翌日受取が可能
・企業間送金機能を無料で提供
決済方法は専用の「BLUEタグ」を用いたタッチ方式とQRコードを用意。タッチ決済についてはユーザーがスマートフォンをBLUEタグにタッチすることで、Wesmo!アプリが自動で起動する仕組みで、スムーズな決済が可能だ。QRコード決済については店頭に用意したQRコードをユーザーのWesmo!アプリで読み取る方式を採用している。
さらに店舗側端末でユーザーが表示したバーコードを読み取るCPM方式についても、2025年春以降、導入を希望する事業者の募集を始める予定だ。
Wesmo!のサービス開始にあたっては、JR西日本が第二種資金移動業への登録を完了する必要があるが、8月21日時点では、まだ完了していない。先に触れた2025年春スタートというスケジュールも、スムーズに登録が完了することを前提にした仮のものだ。
同社は第二種資金移動業への登録が完了次第、具体的なサービス内容や導入時期を改めて発表するとしている。