幅広い世代から愛されるコーヒー
楽しみ方もいろいろです
コーヒー、飲んでいますか? 筆者は飲んでいます。めちゃくちゃ飲んでいます。編集部の人たちにも、コーヒー愛好家は多いです。とはいえ、飲み方は人それぞれ、千差万別。各々の付き合い方がありますよね。
筆者の飲み方もなかなか極端で、ゆっくり味わいたいときもあれば、「とにかくカフェインが摂れればいいや」みたいなときもあります。後者など、コーヒー好きからすると噴飯ものかもしれません。
ここ数年で、人々の働き方は大きく変わりました。リモートワークが当たり前になった一方で、最近では外に出る機会が増えた人もいます。家での時間を豊かに過ごすことが提唱される流れもありましたよね。そんな時代、コーヒーとの付き合い方も人によっていろいろあるはず。
多様化するコーヒー事情を探るべく、キーコーヒーの発表会に足を運んできました。
発表会では、コーヒーにまつわるさまざまな事情が紹介されました。幅広い世代の間で愛飲されているだけでなく、コロナ禍において家でコーヒーの存在感が増したという声もあるようです。ちなみに、コーヒーの一番ポピュラーな飲み方はブラックなんだとか。
多種多様な理由でコーヒーを飲む時代、幅広い世代からコーヒーが楽しまれる時代……。そんな時流を背景として、キーコーヒーは2023年秋に家庭用コーヒーブランドを「KEY DOORS+」にリブランディング。さまざまな飲用シーンや味わいに対応するとしています。
よって、商品ラインアップも多岐にわたります。たとえば、在宅勤務の定着などの理由から、家庭でのコーヒーの飲用杯数が高い水準を維持していることをうけて、「KEY DOORS+スペシャルブレンド(FP)」「KEY DOORS+モカブレンド(FP)」が9月1日から発売されます。
こちらは「レギュラーコーヒーを毎日飲みたい」「もっと家族でコーヒーを楽しみたい」といったニーズにも対応するべく発売されたもので、250gの大容量が特徴です。
キーコーヒーのような老舗も、いや老舗だからこそ、多様化するニーズに合わせて商品を展開し、個々人のニーズに合った飲み方を提案しているわけですね。
カフェインが気になる人に
カフェインカットという選択肢
一方で、コーヒーを飲みたいけれども、カフェインを摂りすぎたくないという人もいます。とくに、女性の20〜59歳までは、およそ4割がカフェインに対して不安を抱えているとのこと。
また、通常のカフェインが入ったコーヒーに対して「胃への負担」「眠りにつきにくくなる」などの不安を感じている人がいることから、伸長しているのがカフェインレスコーヒー。とくに、30〜60代までの幅広い年代の女性に購入される傾向があるとのこと。
一方で、消費者の声を聞くと、「カフェインレスは効能が高いと思っているものの、コーヒーの味に満足していない」という意見もあるそうです。
コーヒーを飲みたいけどカフェインが気になる。しかし、カフェインレスだと物足りない……。そこで、キーコーヒーが提案するのがカフェイン“カット”です。ゼロに近づけるのではなく、ある程度カットするという選択肢。
キーコーヒーはカフェインカットのコーヒーに、カフェインレスと異なる需要があると推察。9月1日に発売されるのが、「KEY DOORS+ ドリップ オン カフェインひかえめ マイルドブレンド」。
そう、カフェイン“ひかえめ”がキーワードです。「無理せず、おいしく、カフェイン・マネジメント」をコンセプトに、1杯あたりのカフェイン量を30%オフした商品。
通常のコーヒー豆とカフェインレスコーヒー豆をブレンドすることで、カフェイン量をひかえめにしながらもレギュラーコーヒー感をアップしたとうたいます。
発表会ではカフェインひかえめ マイルドブレンドとカフェインレスコーヒーを飲み比べる機会があったので、実際に試してみました。
なるほど、確かに違いがあります。こんなことを言ったらそのままだと言われそうですが、カフェインひかえめ マイルドブレンドは「普通のコーヒーとカフェインレスコーヒーの中間くらい」の味でした。
といっても、キーコーヒーはカフェインレスコーヒーも展開し続けています。単純にカフェインレスコーヒーをカフェインカットコーヒーに置き換えるのではなく、選択肢はいろいろありますよ……としているのですね。
だから、「朝は普通のコーヒー、夜はカフェインレス」とか、「いつもはカフェインひかえめ、眠くなりたくないときに普通のコーヒー」とか、そういう選び方だってあるわけです。
「多様化の時代」と言いますけれども、コーヒーの飲み方にもいろいろあります。飲む理由もそれぞれですし、「飲みすぎてもよくないな……」と感じる理由もそれぞれ。キーコーヒーは、そういった想いに寄り添おうとしているのですね。
筆者も「カフェインレスコーヒーの味はちょっと物足りないな」と思っていた一人だったので、カフェインカットのコーヒーはかなり選択肢に入ってきそうだと感じています。こういうふうに選択肢が増えていくと、コーヒーを愛好する層がもっと増えていくのでは……と感じたキーコーヒーの発表会でした。
モーダル小嶋
1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。よろしくお願いします。