サマーセールを活用すれば同じ予算でGeForce RTX 4070を4080にできないか考えてみた

2024年08月02日 11時30分更新

文●石川ひさよし　編集●ASCII

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

　すでに一部でスタートしているサマーセール。自作PCパーツもその対象となっているものが多く、注目している方も多いだろう。もしもセール価格の商品中心にPCを組んでいったら、本来の価格よりもどのくらいお得に買えるだろうか。もちろん予算を抑えられる点でうれしいことだ。ただ、ここではウルトラCを狙いたい。「値引き額の大きな商品」に注目して浮かせた額でビデオカードをひとつ上にアップグレードできたら……セールを最大限活用できたと言えないだろうか。ゲーマー心をくすぐるチャレンジだと思う。今回はMSIからいただいたセール情報の中からひとつのプランを提案しよう。

　最初にビデオカードにおいて、その製品とひとつ上のグレードの製品との価格差というものを調べておこう。今回は対象をGeForce RTX 40シリーズとして調査した。

通常価格と上位モデルとの価格差
ビデオカード	通常価格	ひとつ上位との価格差
GeForce RTX 4090 GAMING X SLIM 24G	30万円	－
GeForce RTX 4080 SUPER 16G VENTUS 3X OC	18万7000円	11万3000円
GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16G GAMING X SLIM WHITE	16万7000円	2万円
GeForce RTX 4070 SUPER 12G VENTUS 2X OC	10万5000円	6万2000円
GeForce RTX 4070 VENTUS 2X E 12G OC	9万1000円	1万4000円
GeForce RTX 4060 Ti VENTUS 2X BLACK 16G OC	7万9000円	1万2000円
GeForce RTX 4060 Ti 8G VENTUS 2X BLACK E1 OC	7万2000円	7000円
GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC	5万円	2万2000円

　まずは比較的実現しやすい狙い目から紹介していこう。GeForce RTX 4060 Ti 8G→GeForce RTX 4060 Ti 16Gは、7000円程度しか価格差がなく狙いやすい。ものによってはひとつのセール製品を選ぶだけでもクリアできそうな額だ。とはいえ2つのGPUの違いはグラフィックスメモリ容量だけ。性能面で大きな期待はできないので、AI用途のようにVRAMが必要という方ならよいがゲーミング用途ならもっと上を狙いたい。

　次点はGeForce RTX 4060 Ti 16G→GeForce RTX 4070の1万2000円、GeForce RTX 4070→GeForce RTX 4070 SUPERの1万4000円あたりだ。1万円台前半の価格差なので、ひとつ大きな値引き額のパーツ＋ほどほどの値引き額のパーツという組み合わせでうまくすれば狙えるところだ。

　ただ、今回は価格差2万円あたりを狙っていきたい。それがGeForce RTX 4070 Ti SUPER→GeForce RTX 4080 SUPERだ。GPUコアはどちらもAD103（本来はRTX 4080用のもの）だが、CUDAコア数は8448→10240基、メモリバス幅はどちらも256bitで容量も16GBだが、帯域は21→23Gbpsと拡大する。2万円差でこのスペック差なら狙ってみる価値はあるだろう。

GeForce RTX 4070 Ti SUPER 16G GAMING X SLIM WHITE（16万7000円）。ハイエンドゲーマーにとって現実的な予算のビデオカードだ

GeForce RTX 4080 SUPER 16G VENTUS 3X OC（18万7000円）。約2万円高いこちらのビデオカードへのステップアップを狙ってみよう

　なお、GeForce RTX 4080 SUPER→GeForce RTX 4090やGeForce RTX 4070 SUPER→GeForce RTX 4070 Ti SUPERといった5万円超の価格差は、セールの値引き額だけで狙うには難しい。ほかのパーツのグレードを落とすなどをすればないこともないこともない……かもしれないが本稿の趣旨から反れるので今回はナシとした。

　さて、狙いはGeForce RTX 4070 Ti SUPER→GeForce RTX 4080 SUPERの価格差2万円をセールの値引き額で捻出することだ。今回のセール対象製品の中からオススメの組み合わせをピックアップしてみた。