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熱中症から命を守る「水かけ急冷」

2024年07月23日 11時45分更新

文● ASCII

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 夏本番を前に、職場や屋外作業での熱中症対策が急務。厚生労働省「働く人の今すぐ使える熱中症ガイド」によると、熱中症は適切な対応をしないと命に関わる危険な状態に陥る可能性がある。

 熱中症の初期症状は、手足のつり、めまい、吐き気、異常な発汗など。周囲の人から見て、イライラしている、フラフラしている、呼びかけに反応しないなどの症状が見られる場合も要注意だ。

 重要なのはこれらの症状が見られたらただちに作業を中止し、119番通報すること。そして救急車を待つ間の応急処置が生死を分ける可能性がある。

 特に注目すべきは救急車到着までの冷却処置だ。熱中症が疑われる人の作業着を脱がせ、全身に水をかけて急速に体温を下げることが重要になる。この「水かけ」による冷却は、アスリートの世界では一般的な手当てとして知られている。

 予防策としては、こまめな水分・塩分補給、定期的な休憩、暑さに慣れる「暑熱順化」が挙げられる。

 熱中症は気温が高くない時期でも発生する可能性がある。早めの対策と、症状があらわれた際の迅速な対応が、命を守る鍵となる。職場や日常生活で知識を共有し、互いに気を配ることが大切だ。

 

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