プライムデー終了後に忙しくなる職業は宅配業者と詐欺師
先週終了した年に一度の大安売り、Amazonプライムデー。先行セールとあわせて1週間に渡ったお祭り騒ぎもようやく落ち着きました。同時期に対抗セールを開催したショップも多いため、今頃は宅配業者のみなさんが多忙を極めていることでしょう。
あなたを含め多くの人たちが購入品の到着を待ち望んでいると思いますが、このタイミングこそ詐欺師の稼ぎ時であることを肝に銘じてください。油断をしていると、夏休みのバケーションどころではなくなりますよ。
なぜならこの数日間は、Amazonから不意のメールが届くことに疑問を持ちにくい絶好の期間だからです!
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たとえばあなたのもとに次のような内容のメールが届くかもしれません。
「クレジットカード決済ができませんでした。こちらのURLから本人確認をしてください。24時間以内に実行されない場合は口座を凍結いたします」
さあ大変です。あなたが楽しみに待っていたセール品が届かないどころか、このままではクレカが止められてしまいます。家賃やライフラインの料金をクレカ経由で支払っている人にとっては一大事。猛暑日が続く最中に電気が止まったら……想像したくもありません。
ですが、早まらないでください。「まずは一刻も早く本人確認をしなければ!」とURLをタップしたが最後、クレカが止められる以上のトラブルに巻き込まれてしまいます。
クレジットカード情報を含む個人情報が盗まれて金銭被害も
上記のようなメール・SMSを受け取っても決してURLをタップしてはいけません。これらは典型的なフィッシング詐欺の手口です。もしタップしてしまうと、悪意ある人たちが作成した偽のWebサイトに飛ばされてしまいます。
おそらく公式サイトにそっくりで、見分けはつかないでしょう。それもそのはず、本物をコピーして作られているからです。そして本人確認などと称して、住所・氏名・電話番号、そしてクレジットカード情報といった個人情報を入力させられます。
本来、サービス提供側が利用停止処置を採るというのは相当クリティカルな状況です。メール1本で判断をユーザーにゆだねている時点でおかしいと思うべきなのです。
ですが、クレカ停止という一大事に慌てているユーザーはその異常に気付きません。促されるままに個人情報を入力して、本人確認が無事完了することを待ち続けるでしょう。しかし、いつまで経っても先方から返信は届きません。
そうこうしているうちに、個人情報を握った悪意ある人たちはクレカを不正利用した挙句、そのまま消えてしまいます。個人情報はダークウェブに流され、さらなる詐欺被害に遭う可能性も高まるでしょう。
クレカは乗っ取られ、金銭被害も甚大です。クレジットカード会社はおそらく保証してくれるかと思いますが、クレカの再発行に伴って各種サービスへの登録はすべてやり直しです。個人情報が漏れているのですから、メールアドレスやパスワードの変更も適宜必要でしょう。
もしかすると、お盆休み返上で上記のやり取りに追われてしまうことも考えられます。こうなるとバケーションどころではありません。
Amazonからのメール一覧を確認してみよう
とは言え、クレカが止まると言われて慌てない人は少数派でしょう。まずは落ち着いてと言われてもなかなか難しいところがあります。では対策がないのかと言えば、そんなことはありません。
まずAmazonからのメールを確認してみましょう。本当に決済できなかったのであれば、Amazon側からも何かしらの連絡が届いているはずです。
公式サイトの上部にある「アカウント&リスト」から、「アカウントサービス」→「メッセージセンター」をタップすると、あなた宛のメール一覧が確認できます。
特に該当するメールが見当たらない場合は、その時点で詐欺濃厚です。怪しいメールは無視&削除してしまいましょう。これで一件落着です。
それでも気になるという方は、クレジットカード会社に問い合わせるのも1つの手段です。ただし、決して怪しいメールのURLや電話番号を使ってはいけません。自身で検索ないし、あらかじめ設定しておいたブックマークを使いましょう。
もし、偽のWebサイトに個人情報を入力してしまったという場合は、入力した情報の内容に該当するクレジットカード会社や銀行などに連絡しましょう。利用停止・再発行の手続きができます。