【レビュー】HUAWEI WATCH FIT 3は「Apple Watchの代わり」になる!?
2024年07月18日 12時00分更新
ヘルスケア機能は、それぞれに特徴アリ
ヘルスケア関連の機能は、ほぼ互角という印象。計測の精度は筆者には判断できず、使い勝手に若干の差はあったりしますが、基本的には腕に着けているだけでOK! 特に意識することなく、日々の健康状態をチェックできます。
計測された結果の見やすさや分析の細かさでは、HUAWEI WATCH FIT 3に軍配が上がります。HUAWEI WATCH FIT 3では、スマホにインストールした「HUAWEIヘルスケア」アプリでさまざまな設定ができ、ウォッチで計測されたデータが同期されます。例えば、睡眠をトラッキングすると、眠りの深さがグラフで表示されて、眠りの質を点数で表示。さらに、快眠のためのアドバイスも得られます。
ただし、搭載されている機能では、Apple Watchが一歩リード。Apple Watchには「心電図アプリ」がインストールされているので、循環器に疾患があったり、不安があったりする人には心強いでしょう。実は、筆者も循環器系の基礎疾患があるのですが、心電図アプリはほとんど使っていません。あくまでも簡易的なものなので、定期的に病院で検査してもらうだけで十分だなぁと。なので、必要性の有無は分かれるでしょう。
運動のモチベーションを上げたいならHUAWEI WATCH FIT 3
運動を記録するワークアウト機能も、どちらも不満なく使えます。あらかじめ用意されているワークアウトのモードが多くGPSを内蔵しているので、ランニングやウォーキング時に位置情報を記録することもできます。
筆者は、日常的に行っている運動はウォーキング(愛犬の散歩)程度。あとは、気が向いたときにランニングしたり、スポーツジムに行ったりする程度です。となると、油断すると太りがちで、その都度「ダイエットしなきゃ……」と思うわけです。そんな筆者のような人に向けた機能は、HUAWEI WATCH FIT 3のほうが充実しています。例えば、自分の体力や目標に合わせたランニングプランを作ってくれる「AIランニングプラン」は、初心者でも無理なく始められて、少しずつ負荷を上げていくことを提案してくれます。
HUAWEI WATCH FIT 3は、運動を続けるモチベーションを上げてくれる機能が充実。ランニングを始めたい人には「AIランニングプラン」(左)が便利。ランニングやウォーキングの経路を「ダイナミック追跡」(右)という動画で振り返れるのも楽しい
食べたもののカロリーを記録すると、その日に消費したカロリーと照合されて、カロリーの過不足がわかる「ボディメーカー」という機能も秀逸。食べ過ぎているときには「少し運動しなきゃ」と、逆に忙しく動き回ったときには「今夜は結構食べても大丈夫そうだな」と気づくことができる仕掛けです。
電池持ちはHUAWEI WATCH FIT 3に軍配
スマートウォッチの使い勝手に大きな影響を及ぼすのが電池持ち。HUAWEI WATCH FIT 3は、通常使用で最大10日間、ヘヴィユースで最大7日間となっています。一方、Apple Watchは機種によりますが、筆者が使っているモデルは最大18時間だったはず。現行モデルのApple Watch Series 9やApple Watch SEも通常使用時は最大18時間です。
実際に使っていると、HUAWEI WATCH FIT 3は、1日に減るバッテリー容量は10〜15%程度で、充電は1週間に1〜2回で済んでいます。Apple Watchは朝に満充電して夜まで使うと、残量は20〜30%程度になっています。そのため毎日の充電は欠かせません。筆者は夜の入浴時間を利用して充電していますが、うっかり忘れてしまうこともあります。仕事で一日中外出していて、気づけばApple Watchが電池切れして、画面が暗くなっていることもありました。電池持ちを重視するなら、迷うことなくHUAWEI WATCH FIT 3をおすすめします。
今回、細かく比べてみると、HUAWEI WATCH FIT 3がApple Watchに似ているのは形状だけで、機能や使い勝手には結構差がありました。Apple Watchにしかできないことがある一方、HUAWEI WATCH FIT 3には便利なヘルスケア機能があったり、電池持ちでは大きく優っていたり……。さて、あなたが気になるのはどちらですか?

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