魔力を表す“光”の表現が鮮やかでキレイ

抑圧と解放を描く新作RPG『レナティス』先行プレイレビュー!ダークな心理描写が好きな人はとくにオススメ

2024年07月24日 11時00分更新

文● Zenon/ASCII

フォトモードもあり! 戦闘で「解放」中のキャラをパシャリ

 フリューが贈る完全新作アクションRPG『REYNATIS/レナティス』。本作ではリアルに再現された東京・渋谷を舞台に、立場の違う2人の主人公が「自分の望む世界」のために戦う。

 “抑圧と解放”という2つのモードを切り替えて戦う独自のバトル「フーディシステム」を採用。回避と攻撃を切り替えながら、激しく華麗なアクションを楽しめるのが特徴だ。

 対応プラットフォームはNintendo Switch/PlayStation 5/PlayStation 4で、2024年7月25日に発売予定。価格はパッケージ/ダウンロードともに8778円となる。

 今回はメーカーよりPS5版の提供を受けたので、序盤の先行プレイレポートをお届けしよう。

【目次】

・世界観を紹介!「魔法使い」は恐怖の対象
・身近なリアルを再現したフィールド
・戦闘は見切りと畳みかけの切り替えが快感!
・【まとめ】キャラの心情や背景描写が重めで◎

●世界観を紹介!「魔法使い」は恐怖の対象

 本作の舞台は、現実とそっくりな文明を持ちながら、「魔法使い」が認知されているという世界。よくあるファンタジー作品のような「魔法文明」というわけではなく、あくまで現実の文明のなかでも少数派の「異端」として魔法使いが描かれていた。

 先天的な魔法使い《レガシー》と、臨死体験して後天的に魔法使いとなった者《レプリカ》がおり、誰でもなれるものではない。だが実際に魔法を使えるようになると、常人以上の力を行使できるようになる。

 主人公の1人・霧積真凛は、交通事故により臨死体験をし、後天的に魔法使いになった《レプリカ》だ。

フードを目深にかぶり、目立たないようにしている霧積真凛。ただ本心では力を誇示したくてウズウズしている

 そんな「魔法使い」は一般人から強く恐れられている。魔法を拳銃のように危険なものとして認識しており、野放しになっているのは怖いという心理のようだ。

 また、違法薬物《ルブルム》を飲んで疑似的な魔法を使ったり化け物になってしまったりする人々もおり、そうした薬物中毒者が事件を起こすことは日常茶飯事。

 それゆえ「魔法」の兆候があったら即通報する監視社会となっており、霧積真凛のような少数派の魔法使いは肩身の狭い思いをしているようだ。

一時的な高揚感を得られるものの、高い依存性と深刻な副作用を持つ違法薬物《ルブルム》

 そういった人々を取り締まる、国家公認の魔法使い組織《M.E.A.(メア)》。もう1人の主人公・西島佐理は、そこに所属する隊員だ。

軍隊のように統率の取れた秩序側の組織

西島佐理は元警察官で、街の平和を願って任務を遂行するマジメな性格の女性

 本作では、世間に抑圧された魔法使い(霧積真凛サイド)と、秩序を守る魔法使い(西島佐理サイド)の2つの視点から物語が展開。それぞれの主人公の視点を交互にプレイする形で進行していく。

序盤の段階で、主人公2人が激突する場面も!赤と青という対極的なカラーを持つ2人の対決は見ものだ

 そのほかにもさまざまな魔法使い関連の組織が登場するが、どこも第一印象は「うさん臭い」感じに描かれている。きれいごとだけではない「社会の闇」をことさら強く描く、ダークな作品という印象を受けた。

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