業務を変えるkintoneユーザー事例 第229回
案件・工程管理の一括管理で問題をまるっと解決、売上・利益も3倍に
M&Aで生まれた現場職人との摩擦 福岡の電気工事会社を救ったのはkintoneだった
2024年07月10日 10時00分更新
紙・Excel・kintoneの業務処理対決!現場も納得な浸透施策
こうして工事サポート事業部は、kintoneに救われた。そしてkintoneを社内全体に広げるべく動きだす。
まずは下地作りとして、共有スペースを、見やすくて、ワンクリックでアクセスできるよう整備した。業務が異なるため、会社のスペースごとにデザインも変更。データは管理しやすいように連携している。
kintone利用における独自ルールも策定した。例えば、コメント欄の冒頭には必ず【表題】を設けるようにして、返信を求めないときは【報告】、返信が欲しいときは【RE相談】をつけるなど、一目で要件がわかるようにした。
ユニークな体験会も展開している。「発注書の作成から上長の確認」までの時間を、紙・Excel・kintoneのどれが一番早いか参加者に質問。各回答の代表者に実際に作業を競ってもらい、納得感が得られるような形でレクチャーした。
「紙だ、Excelだ言っていた社員も脱帽する結果に。今と対比して、興味を持ってもらえるように工夫しました。参加した社員にも好評なので、皆さんもぜひ試してみてください」(河野氏)
kintone導入でアナログ業務は約20%にまで削減、売上・利益も3倍に
.Noahホールディングスは、現在、会社数は9社に、従業員数はkintone導入前の7倍にまで増加した。一方で、kintoneの利用が浸透したことで、社内全体のアナログ業務の比率は約20%にまで減っている。「業務に追われていた毎日から、ミスを減らしたり、業務改善に取り組むための時間が生まれた」と河野氏。
M&Aによる不信感も、ミスが減ったことで信頼を築け、業務共有も加速されるという好循環に変わった。「なんたって私たちは、工事サポートの事業部です。以前は、職人さんからミスばっかりと怒られていました。『よくやるじゃん』っていう声をもらえるようなった、信頼を得られるようになったことが一番嬉しかったです」(河野氏)。
成果はこれだけにとどまらない。kintone導入前と比べ、工事対応案件数は約74%増加、売上・利益も3倍以上増加した。
今後の展開として、平尾氏は、「工事部が現場で使えるアプリだったり、今までのアプリの強化に取り組んでいきたい」、河野氏は、「kintoneの認定資格に挑戦してみようと思っている」とそれぞれ抱負を語った。
2025年3月末までの限定公開です
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第336回
デジタル
kintoneで変わったのは業務ではなく「当たり前」―― 超保守的な営業部隊がDX先進組織になるまで -
第335回
デジタル
辞めるつもりだった社員が挙げた3つの問題 社長が定例会から外れて動き出した社員の自主性とチームワーク -
第334回
デジタル
工場の“見間違い”ミスを完全ゼロに “現場ナイズ”なkintone実装から始まった意識改革 -
第333回
デジタル
クリーニング屋が人手不足を“人手以外で”解決 一度は手放したkintoneを復活させ、AIで販管費を半減するまで -
第332回
デジタル
本当のkintoneらしさとは? 紙文化、属人化、システムの進化に真正面から取り組んだキーコーヒー -
第331回
デジタル
開くだけで5分かかるExcelからの脱却 社長に直談判したパートスタッフがチャレンジしたアプリ開発 -
第330回
デジタル
最新版はどれだ!?が日常的だった業務をkintoneに置き換え、ヒーローになった情シスが陥った落とし穴 -
第329回
デジタル
「ツールは入れて終わりじゃない」 香川の建設コンサルが利用率1割だったkintoneを全社基盤に育てるまで -
第328回
デジタル
「筋斗雲って、ラーメン屋ですか?」 60歳以上が44%を締めるビルメンテナンス企業が挑んだ土台作り -
第328回
デジタル
IT用語がわからない自分だからこそ見えた 現場のIT抵抗感の正体と、それを払拭する方法 -
第327回
デジタル
まずは動かしてみる。沖縄の中小企業を支える支援機関のプロジェクトチームが守った3つのルール - この連載の一覧へ








