世界と戦える日本の五つ星ワインを丸の内で飲めるイベントがいろんな意味で美味しすぎた

文●風都ナツメ(LoveWalker編集部)

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「安心院葡萄酒工房」の「アルバリーニョ下毛」

 ワインといえばヨーロッパ、というイメージがありますよね。ボルドーの丘陵に広がる葡萄畑、ブルゴーニュの大地に根付く古き伝統、トスカーナの美しき風景に佇むワイナリー、やはりワインといえばヨーロッパ! と誰でもそう思います。私もそうです。しかし! 実は今、ヨーロッパのそれに負けないくらい日本のワインが世界で注目されているんです。

 なぜ私がこんなに力説しているかというと、先日丸の内で開催されたワインイベント「最高の日本ワインを楽しむ会~日本ワイナリーアワード®五つ星受賞ワイナリー(2023年度受賞)を招いて」に参加し、日本ワインの盛り上がりを直接体験してきたからなんですが、実際に飲んだらめちゃめちゃ美味しかったんですよ、これが! これはぜひともLOVEWalker読者にも伝えねば! ということで、丸の内ワインイベント参戦記をどうぞ!

丸の内ワーカーならお得に楽しめる特別なワインイベント

 6月11日に行われた「最高の日本ワインを楽しむ会」は、今年初めて開催されたイベント。日本最高峰のワイナリーの方々を招き、直接醸造家の方と話をしながら日本ワインを試飲することができます。

 今回のゲストは2023年の日本ワイナリーアワード®で五つ星を受賞した「安心院(あじむ)葡萄酒工房」(大分)、「勝沼醸造」(山梨)、「山﨑ワイナリー」(北海道)の3社。実は前日の10日に「日本ワイナリーアワード協議会」により傑出したワインを生み出すワイナリーに贈られる2024年度のアワードセレモニーが開かれ、今年も見事3社とも五つ星を受賞しています。そんなワイナリーの方々から直接話を聞けるなんて、めちゃ貴重な機会です。私はそれほどワインに詳しいわけではないですが、ワイン好きの人からしたら、たまらないイベントなのではないでしょうか。

 このイベントは、DMO東京丸の内とupdate!MARUNOUCHIの共催で行われました。情報ウェブサイト「update!MARUNOUCHI」では、丸の内ワーカーに向けたさまざまなイベントを企画していて、今回のイベントもその一つ。たとえば、このワインイベントでは一般参加費¥6,000ですが、「update!MARUNOUCHI」会員だと先着30名限定で半額の¥3,000で参加することができました。美味しいワインが飲めるイベントが半額は美味し過ぎる!

国内最高峰ワイナリーの方による醸造トーク

 イベントは乾杯の挨拶からスタート。40代から50代くらいの方が多く、みなさん挨拶が始まる前から試飲を楽しんでいました。私は取材なのでまだ我慢。我ながら偉い。

「最高の日本ワインを楽しむ会」の様子

グラスを高く掲げて「乾杯!」

 「山﨑ワイナリー」は北海道三笠市にあります。代表の山﨑太地さんは「その年の気候でワインの味は変わります。味わうことで、その向こう側に地域性を感じてほしいですね」とお話していました。

「最高の日本ワインを楽しむ会」の様子

明るくノリがいいトークで会場を盛り上げる山﨑さん(写真右端)

「山﨑ワイナリー」の「ピノ・ノワール青(赤)」「ソーヴィニヨン・ブラン・フォレスト(白)」「シャルドネ・プライベート・リザーブ(白)」(左から順)

左から順に「ピノ・ノワール青(赤)」「ソーヴィニヨン・ブラン・フォレスト(白)」「シャルドネ・プライベート・リザーブ(白)」

 「勝沼醸造」からは有賀裕剛さんが登壇。「うちのワイナリーでは、主に甲州というブドウでワインを作っています。甲州はシルクロードを通って仏教とともに日本にやってきた品種なんです。今回は甲州ワインを3つご用意したので、違いを楽しんでもらえたら」とお話ししていました。甲州がそんなに昔からあるブドウだったとは知りませんでした。でも甲州ワインは、国産ワインとしては有名ですよね。しかも今回用意されているのが、その五つ星ワインということですから、お話を聞いてるだけで期待値がぐんぐん上がります。

「最高の日本ワインを楽しむ会」の様子

「甲州は透明度の高い白ワインができます」と話す有賀さん(写真右端)

「勝沼醸造」の「アルガブランカ・クラレーザ(白)」「アルガブランカ・ピッパ(白)」「アルガブランカ・イセハラ(白)」(左から順)

左から順に「アルガブランカ・クラレーザ(白)」「アルガブランカ・ピッパ(白)」「アルガブランカ・イセハラ(白)」

 大分にある「安心院葡萄酒工房」では、焼酎の「いいちこ」も作っているのだそう。工房長の古屋浩二さんは「実はワイン事業は、いいちこよりも古くから始まっているんです」と話していました。古屋さんはワインだけでなく焼酎も日本酒も製造していたとのこと。この方に醸せないものはないのでは。醸すために生まれてきた、根っからの醸造家みたいです。すごい。

「最高の日本ワインを楽しむ会」の様子

分かりやすく説明してくれた古屋さん

「安心院葡萄酒工房」の「極果 小公子(赤)」「プティ・マンサン(白)」「アルバリーニョ下毛(白)」(左から順)

左から「極果 小公子(赤)」「プティ・マンサン(白)」「アルバリーニョ下毛(白)」

まるで握手会のような盛り上がりの試飲タイム

 トークの後はいよいよ試飲。先ほどまでの各ワイナリーの話を参考に、お客さんはそれぞれ気になるワイナリーのテーブルへ足を運びます。醸造家の方と直接話そうと、ワインを注いでもらっている間も質問をするお客さんの姿が多くみられました。

「最高の日本ワインを楽しむ会」の様子
「最高の日本ワインを楽しむ会」の様子
「最高の日本ワインを楽しむ会」の様子

 私はそもそも大分にワイナリーがあることを知らなかったので、安心院葡萄酒工房のワインをいただくことに(まだ取材中ですが、い…一杯だけ!)。

 オススメされた「アルバリーニョ下毛」は、すっきりさわやかで、キリッとした味わいが今の季節にぴったり。暑さと仕事の疲れが溜まった体がスッと浄化されたような気分になりました。いい…これはいいぞ…!

「安心院葡萄酒工房」の「アルバリーニョ下毛」

透明度が高く美しい「アルバリーニョ下毛」。「私、また取材中なので、そんなに多くなくても。ああああーっ。そ、そうですか? いや、大丈夫かな。いいんですか? すみません(ニンマリ)」こうして見るとなかなかの量を注いでいただいてます。まあ、これでも一杯は一杯なので(笑)

「最高の日本ワインを楽しむ会」の様子

あちこちで思い思いにワイン談義。どの醸造家さんもずっとお客さんとお話していました

 昔、国産ワインを飲んだ時は「甘くてなんだかジュースみたい」なんて思っていました。私はワインに全然詳しくなく、もちろん1本ウン百万円もするような高級ワインも飲んだことがありませんが、今回久しぶりに口にした国産ワインは、あの頃飲んだものとはまったくの別モノ(当たり前ですが)。すごく風味が豊かで、日本のワインの進化を舌で感じることができたような気がしました。美味しい水があり、培ってきた醸造の技があり、これからは、日本もワインの産地として世界から注目されるようになっていくのかもしれませんね。

 私も今のうちに世界に見つかる前の“マイベスト日本ワイン”を探して、将来、そのワインが1本百万円で取引されるようになったら「そのワイン、飲んだことあるよ!」と自慢したいと思います。

「update!MARUNOUCHI」とは

「update!MARUNOUCHI」
https://marunouchi-workers.com/lp

「update!MARUNOUCHI」サイトロゴ

 丸の内エリアで働くビジネスパーソン向けの会員制就業者web情報Webサイト。「丸の内で働く人に、丸の内をもっと好きになってもらうこと」をスローガンに、丸の内という街のファンづくりを目指している。

 丸の内エリアにて、就業者のかた向けに情報発信や、各種イベント等も企画・主催しており、会員になると今回のようなプレミアムなイベント体験ができるなど、より大丸有エリアを楽しむことができる。夏ごろにもイベントを企画しているとのこと。


文 / 風都ナツメ(LoveWalker編集部)

東北出身。
居酒屋や旅先では初めて見る郷土料理や海外メニューを頼みがち。