ニコニコは6月10日、サイバー攻撃の影響を受けずにシステム全体を再構築するための準備をしていることを明らかにした。復旧の見込みは週内に報告予定。
ニコニコでは、6月8日早朝から大規模なサイバー攻撃によってシステムに障害が発生。ニコニコ動画、ニコニコ生放送などサービスが利用できない状態が続いている。そのため同社は被害状況の調査と並行して、システム全体の再構築を進めているという。
「サービス停止期間中のプレミアム会員費・有料チャンネル会員費は請求されるのか」、「生放送のタイムシフト期限はどうなるのか」などユーザーから寄せられた声については、まだ影響を調査しているため答えられないが「誠実に対応する」とする。
今週中には、同社役員の栗田穣崇氏およびCTO鈴木圭一氏が、復旧までの見込みを含めた調査報告をする予定。なお6月11日(火)20時からは、YouTubeに配信先を移した「月刊ニコニコインフォ」に栗田穣崇氏が出演し、現状について報告する。
月刊ニコニコインフォ 第32号 MC: 百花繚乱
https://www.youtube.com/live/OtwwpmdEaWU
ニコニコに被害を出したサイバー攻撃は、KADOKAWAグループのサーバーにも影響がおよび、KADOKAWAオフィシャルサイトや、エンターブレインのECサイト「エビテン(ebten)」などがサービスを停止した。KADOKAWAでは現在、外部専門家や警察などの協力を得て調査を継続中としている。