アドバンテック株式会社
~ コンパクトな筐体で、26 TOPSのAI処理演算を実現 ~
2024年6月3日
アドバンテック株式会社(TWSE:2395 東京都台東区、以下、アドバンテック)は、コンパクトなエッジAI推論システム「AIR-150」の発売を開始します。本製品は、第13世代Intel(R) Core(TM) モバイルプロセッサと、AIエンジン”Hailo-8“を搭載した産業向けシステムで、幅156 x 奥行き112 x 高さ60 mmと非常にコンパクトな本体でありながらも、26 TOPS(1秒間に26兆回の演算性能)のAI処理演算が実行できるハイパフォーマンスモデルです。
”Hailo-8“搭載 「AIR-150」
さまざまな業界のアプリケーションに導入いただけるよう、本製品はコンパクトさだけでなく、COM、USB、LAN、M.2 E-Keyなどの豊富なI/Oポートを搭載し、シームレスな拡張と接続性を備えています。また過酷な環境下でも安心してお使いいただけるよう、-20度~60度のワイドな使用温度範囲に対応するだけでなく、IEC(国際電気標準会議)規格にも準拠した堅牢なモデルです。
”Hailo-8“を搭載した本製品は、低消費電力でパワフルなAIシステムであり、市場が拡大している、自律移動ロボット/手荷物検査/不良検査/労働安全監視などのAI対応のアプリケーションに最適な1台です。
『AI開発』を加速するトータルAIソリューション
本製品は、26 TOPSのAI計算能力を実現した”Hailo-8“AIエンジンを搭載しています。これにより、CPUや内蔵GPUを使ったAI処理に物足りなさを感じていた方々に、より低遅延かつ高いスループットのAI推論処理能力を提供します。また、アドバンテックは本製品をはじめ、高性能なAIエンジンを搭載したハードウェアを多数ラインアップするだけでなくSDKやソフトウェアを提供し、トータルAIソリューションとしてお客様のAI開発環境を包括的にサポートします。
アドバンテックが提供するAI 開発ツールキット「Advantech Edge AI SDK」には、”Hailo-8“用のランタイムSDKHailoRT が収録されています。本SDKを活用いただくことで、異なるプラットフォーム間であっても迅速に変換できるため、既存のプラットフォームから「AIR-150」へシームレスに統合することが可能です。
またデータフロー コンパイラーや、マルチストリーム オブジェクト検出、距離セグメンテーション、分類、姿勢推定など、いくつかの事前トレーニング済みモデルのサンプルが収録されている TAPPAS も付属しています。これらのツールを活用いただくことで、AIシステムのリプレースや、AI機能強化など、ご検討されている開発者様の『AI開発』の加速に貢献します。
産業用AIのための堅牢な設計
過酷な産業現場に耐えられるように設計された本製品は、アドバンテック独自のサーマルソリューションにより、-20度~60度の広範囲な使用温度を実現しました。これにより物体検出をするYolov3 などCPUの負荷の高いAI処理であっても安定した動作を保証します。また本製品は、自律移動ロボットなどのアプリケーションにも導入いただけるよう、ジャイロや、ステッピングモータ用のCOM、カメラ用のUSB、2D/3D LiDAR用のLAN、Wi-Fiモジュール接続用のM.2 E-Keyなど、柔軟に周辺デバイスを接続できるさまざまなI/Oポートを備えています。
さらに、ノイズ耐久性規格である「IEC 61000-6-4、6-2」、耐振動規格「IEC60068-2-64」、耐衝撃規格「IEC60068-2-27」にも準拠し、スリープ/低電力モード/Wake-on-LAN対応や国際エネルギースタープログラムを取得するなど、エネルギー環境にも配慮した設計です。
アドバンテックは「AIR-150」をはじめ多くのエッジAI推論システムを発売しています。今後もお客様のご要望にお応えできるよう、市場のニーズをとらえたラインナップ拡充に努めてまいります。
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「AIR-150」の主なスペック
▶ 「AIR-150」の詳細およびデータシート こちら
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