三菱電機は5月23日、「パズルキューブを最速で解くロボット」のギネス世界記録に自社製ロボットで挑戦し、解答時間0.305秒を達成。新しい世界記録として認定されたことを発表した。
同ロボットは「TOKUFASTbot」という名称。回転機構に小型・高出力で信号応答性も高い同社製サーボモーターを搭載し、90度回転に必要な動作を0.009秒でこなせるほか、シーケンサ、産業用 PC、タッチパネル表示機器、カメラといった主要機器にも自社製品を採用。機器間の信号接続や制御の高速化を実現した。
また、ロボットの制御に独自のAI技術を応用した色認識アルゴリズムを用いることで、ブロックの位置やロボットハンドの影による色の見え方の変化を補正。赤とオレンジなど色味が近く識別の難しいケースでも、パズルキューブの色を正確に識別できるという。
更新前のギネス世界記録は2018年、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のベン・カッツ氏らが達成した0.38秒。TOKUFASTbotは同記録を0.075秒上回ったことになる。